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「高野の花たち」(46)秋の茶花シュウメイギク

シュウメイギク(秋明菊)はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。花言葉は愛、多感な時、薄れゆく愛、遠ざかってゆく愛情、忍耐など多数。
中国の南西部の原産のこの花は、鎌倉時代から室町時代にかけて、中国へ渡航した修行僧が、寺院のみやげとして持ち帰ったもののようです。境内に植えて愛でていたのが、よく増えて広がり、野生化してきました。
とくに京都の貴船神社周辺に野生化が多かったことから、「貴船菊」とも呼ばれています。
本来、日本になかったこの花は、「黄泉の国の秋に咲くキク」の意味で「秋冥菊」と名付けられたのが、日本の秋の澄んだ空気の中で揺れる美しさから、「冥」とは同音でもイメージが相反する「明」へと変わっていったようです。
草丈は50~80センチ、茎は途中で枝分かれをし、その先端に径5~7センチの紅紫色の花を咲かせます。花弁にみえるものは萼(がく)で20~30枚付きます。根元から出る葉と、茎から伸びる葉があり、茎葉は冬には枯れますが、地下茎を伸ばして増殖します。
美しく上品なこの花は、お茶席を飾る「茶花」としても愛され、多くの園芸品種も生み出されて、日本中の秋の庭で見ることができます。高野山では、とりわけ西南院の庭で数多く咲き誇ります。(K記)

更新日:2015年9月28日 月曜日 21:52

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