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御神輿や獅子頭♪収蔵庫・初公開~丹生都比売神社

平成の正遷宮で本殿を竣功した世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社=丹生晃市(にう・こういち)宮司・和歌山県かつらぎ町上天野230=は、高野山開創1200年記念協賛行事として、9月19日(土)~11月29日(日)の間の土曜、日曜、祝日(午前11時30分と午後2時30分の2回=各40分)に限り、「本殿特別拝観・収蔵庫特別公開」を行う。同社は1700年以上の歴史を持つ、高野山の守護神であり、丹生宮司は「修復された本殿参拝と、木造鍍金装神輿(もくぞうときんそうしんよ)など文化財から、当社の歴史・文化の深さを感じてほしい」と言っている。
同社の主祭神は天照大御神(あまてらすおおみのかみ)の妹神・丹生都比売大神で、同大神を祀る全国約180神社の総本社。弘仁7年(816)には、弘法大師・空海が同社の神領・高野山を拝領、高野山を開創した「神仏融合」のはじまりの神社。本殿4殿は日本最大の規模を誇り、楼門(ろうもん)とともに重要文化財に指定されている。
今回、収蔵庫内で展示し、初めて一般公開されるのは、同社に伝わる重文など約20点。例えば、いわゆる御神輿(おみこし)である木造鍍金装神輿を出展。これは室町時代の制作で、屋根には鳳凰(ほうおう)が輝き、木瓜文透彫(もっこうもんすかしぼり)金具を垂らし、轅(ながえ)と呼ぶ担ぎ棒がある。鎌倉・室町時代、同社~紀の川(舟)~玉津島神社(和歌山市和歌浦)を練り歩いた「浜降(はまくだ)り」の渡御(とぎょ)行列で用いられた御神輿という。
江戸時代に制作された獅子頭(ししがしら)二頭は、一本の木から彫り出し、別材で作った下顎(したあご)部分は可動する。神輿渡御の際、その行列の前後に登場した。
和太鼓は、欅(けやき)をくりぬいて制作。寛文3年(1663)に高野山・密蔵院の光英なる人物が奉納した。このほか重文の阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)の狛犬(こまいぬ)一対や、雅楽で演奏された箏(そう)、古色の綺麗な絵馬などを展示している。
丹生宮司は「この秋、丹生都比売大神にお参りし、文化財をご覧になって、すがすがしいひとときを過ごしてください」と言っている。
初穂料は1000円。予約は不要。但し20人以上のグループは、期間中、平日でも受け付ける。問い合わせは同神社(0736・26・0102)。
写真(上)は丹生都比売神社の「収蔵庫特別公開」。写真(中)は御神輿=木造鍍金装神輿。写真(下)は獅子頭や和太鼓などの展示物。


更新日:2015年9月19日 土曜日 00:00

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