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インド憲法の父・アンべードカル博士の銅像・除幕式

第二次世界大戦後、基本的人権・権利義務を大切にした憲法を起草し、仏教改宗を進めるなど「インド憲法の父」と尊崇されるババサヘブ・アンべードカル博士の銅像が、世界遺産・和歌山県高野町高野山の高野山大学に建立され、和歌山県とインド・マハラシュトラ州政府は9月10日、同博士の銅像除幕&お披露目式を行った。
アンべードカル博士(1891~1956)はインドの経済学者、政治家、法律家、社会改革派で、ダリット(不可触民)や、女性労働者への社会的差別に反対。インド独立運動や、ヒンズー教から仏教への集団改宗により、被差別者の救済に尽力。インドの民間人を讃える最高の「バーラト・ラトナ章」を受章している。
和歌山県とマハラシュトラ州は2013年、「観光や経済で相互協力」する協定を締結。同州のデヴェンドラ・ファドナヴィス首相と、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事の間で、「友好の証し」として、アンべードカル博士の銅像が、高野山大学・黎明館玄関わきに建立された。
銅像は等身大で、台座を含めて、高さ約3メートル。アンべードカル博士が左脇に書物を抱え、右手を空にかざして、インド憲法、平和、平等の大切さを力説しているような造形になっている。
この日、黎明館に仁坂知事や高野山真言宗の添田隆昭(そえだ・りゅうしょう)宗務総長、平野嘉也(ひらの・よしや)高野町長、藤田光寛(ふじた・こうかん)高野山大学学長、インドからはデヴェンドラ・ファドナヴィス首相、ディーパ・ゴパラン・ワドワ駐日インド大使らと、関係者約500人が参集。
先ず、インドの若い男女が、華やかな民族衣装で登場し、躍動するようなインド舞踊を披露した後、高野山大学と同州立ババサヘブ・アンべードカル大学の間で趣意書に調印。
仁坂知事は主催者挨拶で「マハラシュトラ州とは食品加工の推進や文化交流を約束。すでに同州に県事務所を設け、職員を派遣、学んでいる。博士の銅像建立提案には無条件で賛同し、同州には世界遺産のアジャンタ仏教石窟群、和歌山県には世界遺産の熊野古道、高野山がある。銅像建立には弘法大師・空海が開いた聖地・高野山大学を提唱し、それが実現できてうれしい」と話した。
ディーパ・ゴパラン・ワドワ駐日インド大使は「インド舞踊は阿波踊りに似ているでしょう。だからインドと日本は価値観が同じで、民主主義を大切にしています」などと語り、ファドナヴィス首相は「日本仏教の聖地で、インド憲法の父の銅像が建立され、誠に名誉に思います。かならず両国の観光客に喜ばれることでしょう」と謝辞を述べた。
小雨が降る中、アンべードカル博士の銅像が除幕されると、大勢の州関係者は、銅像を取り巻いて、歓声を上げ、インドの国旗などを持って、記念撮影していた。
写真(上)は除幕されたアンべードカル博士の銅像の前で歓声を上げるインド関係者。写真(中)は披露されたインド舞踊の一コマ。写真(下)は博士の銅像の近くで記念撮影する仁坂知事やデヴェンドラ・ファドナヴィス首相ら。

更新日:2015年9月11日 金曜日 00:00

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