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イノシシ撃退・CD柵作戦!上岡さん自宅・畑守る
イノシシやシカの多い紀伊山地の山腹、和歌山県橋本市彦谷に住む個人タクシー運転手・上岡久登嗣(うえおか・ひさし)さん(70)は、沢山のCDをぶら下げた「CD柵(さく)」で自宅や畑を囲い、イノシシやシカから防御している。先月、静岡県西伊豆町では、「動物除け電気柵で2人死亡5人重軽傷」の感電事故があったばかりだけに、上岡さんは「このCD柵は危険性がないうえ、かなり効果がありますよ」と推奨している。
上岡さんは、地元に山林や畑計1ヘクタールを所有し、柿や梅のほか、野菜を栽培。イノシシやシカの被害を受けてきた。
そこで平成24年(2012)秋、稲田で時々見受けられるCDを吊るした「雀威(すずめおど)し」をヒントにして、CDを活用した「猪囲い(ししがこい)」を作ろうと決心。
業者から処分用CD約300枚を譲り受け、自宅周辺の約300メートルをナイロン紐で囲い、そこにナイロン紐でCDをぶら下げて「動物威(おど)し柵」とした。
CDは風が吹くたびに、左右に揺れたり、くるくる回ったり。不思議な虹色の光を発散する。イノシシやシカはこれを警戒して近づかなくなったという。
上岡さんは「うちでは昔ながらのトタンを使った〝猪囲い〟を作りますが、かつて電気柵を設けたことはありません。イノシシやシカを追い払うには、〝動物除けCD柵〟が安全でいいと思っています」と話していた。
写真(上)は自宅周辺に「動物除けCD柵」を設け上岡さん。写真(中、下)は風に吹かれ、虹色の光を発散するCD。
更新日:2015年8月22日 土曜日 00:00