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仲間と踊ろう郷土の夕べ♪29日、紀の川筋で最大級

紀の川筋で最大級の盆踊り、第41回「仲間と踊ろう郷土の夕べ~盆踊り大会」(同実行委員会主催)が、8月29日(土)、和歌山県かつらぎ町中飯降の紀北青少年の家・つどいの広場で開かれる。同大会の運営委員・高崎正紀(たかさき・まさき)さんは、「この盆踊りは、日本情緒たっぷり。打ち上げ花火とともに、楽しんでください」と参加、見物を呼びかけている。雨天の場合は、紀北青少年の家・体育館で開催する。
当日、同広場の四方に竹笹を立て、中央に高い櫓(やぐら)を組んで、提灯(ちょうちん)をぶら下げ、踊り場の周囲には、綿菓子や金魚すくい、たこ焼きなどの店が林立する。
「南新町盆踊り友の会」「さくらの会」「高野山やどり亭」など計20数連の踊り子計200人超が、櫓を中心に五重、六重の輪になって、艶やかな盆踊りを繰り広げる。
同運営委の説明によると、午後7時に開会宣言の後、盆踊り序盤がスタート。先ず、誰でも踊りやすい「女炭坑節」(長山洋子)の肩慣らしで開始。次にかつらぎ、橋本、高野口、九度山の各音頭と大師音頭(高野町)=CD=を踊ることになる。
同7時42分からの開会セレモニーで、松岡脩平(まつおか・しゅうへい)同運営協議会長らが挨拶、栗山隆博(くりやま・たかひろ)和歌山県環境生活部長らの来賓祝辞の後、盆踊り中盤がスタート。
郷土伝統の「やっちょんまかせ」を、この盆踊りの創始者・大倉一磨(おおくら・かずま)さんの一人娘・美邦(みほう)さんが音頭をとり、「河内音頭」を橋本MYCのボーカリスト・香室家もりしげ丸(かむろや・もりしげまる)さんが歌う。さらに「炭坑節」(三橋美智也)、「かわさきおどり」(金田たつえ)、「串本育ち」(古都清乃)、「黒潮太郎」(生駒一)=CD=が流れて、盆踊りは大きく盛り上がる。
同8時50分には名物・打ち上げ花火を開始。櫓周辺は全て消灯し、約10分間、櫓の空で花火が開花。一瞬の彩色と轟音(ごうおん)が、すぐ目鼻先で展開、迫力満点の世界となる。
同9時から、盆踊りの終盤スタート。約10年前に音頭取りを引退した大倉さんの後継者・角濱功治(かどはま・こうじ)さんが、郷土伝承の「やっちょんまかせ」を歌い、続いて「NEWぶんだら節」(ウインズ平阪)、「八木節」(江利チエミ)、「江州音頭」(志賀國天寿)=CD=が流れ、最後に香室家もりしげ丸さんが「河内音頭」をとって締めくくることになっている。
音響は橋本MYCが担当。太鼓は辻本麻愉(つじもと・まゆ)さん、お囃子は同実行委員会委員長の塩見忠(しおみ・ただし)さんと、高崎さん(橋本市盆踊り連絡協議会前会長)が務める。
この盆踊りは、昭和49年(1965)に第1回大会を開催。その目的は、昔から橋本・伊都地方に伝わる盆踊り音頭「やっちょんまかせ」「かわさきおどり」の2曲(作詞・作曲者、制作年代不詳)を伝承すること。元・小学校教諭で紀北青少年の家職員だった大倉さんら有志が企画・実践。やがて「盆踊りなら、ここが一番!」と、紀の川流域の人々に親しまれてきた。
高崎さんは「高齢化とともに参加出来ない〝連〟も出てきますが、新しく参加する若者たちの〝連〟も出てきて、『やっちょんまかせ』と『かわさきおどり』の伝承も実現できています」と説明。「太鼓については、踊り子たちが、太鼓のベテランぞろいの鼓踊会(こようかい)=紀の川市=の方々に教わっていて、本番では次々と櫓に登場、元気のいいバチさばきを見せてくれます」と話していた。
カット写真は第40回「仲間と踊ろう郷土の夕べ」=写真(上)は父の音頭取りを引き継いで「かわさきおどり」をうたう大倉美邦さん=右=と囃子を入れる高崎さん=左=。写真(中)は大倉さんの音頭に乗って踊る着物姿の踊り子たち。写真(下)は江州音頭を踊る踊り子たち。


更新日:2015年8月21日 金曜日 00:00

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