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「高野の花たち」(34)コオニユリは賢者で陽気

コオニユリ(小鬼百合)はユリ科で、花言葉は情熱、賢者、陽気、愉快。山地に生える多年草で、高さ1~2メートルになります。
オニユリによく似ていますが、葉のわきにムカゴがつかないこと、茎に黒っぽい斑点がないこと、花が少し小振りなことなどで、区別できます。
和名は小鬼百合で、鬼百合とは粗大なユリの意味らしいですが、ずいぶんひどい名前をつけられたものです。別名アカヒラトユリ(赤平戸百合)とも呼ばれます。鱗片はやや球形、白色で、オニユリはやや苦味がありますが、コオニユリには苦味はありません。
花は朱色をしていて、花びらに黒い斑点があるのは、コントラストをつけて花びらを目立たせ、アゲハチョウをひきつけるためです。
花が下向きに咲き、花びらを後ろに反り返らせ、雄しべや雌しべを長く突き出しているのも、ストローのような長い口を伸ばし、蜜を吸う間にチョウの体に粘り気のある花粉がつきやすくしているそうです。
こんな苦労をして、花粉を運ばせていますが、日本のコオニユリには、種子ができないそうです。写真は高野町東富貴で撮影。(T記)


更新日:2015年8月16日 日曜日 22:34

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