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金剛峯寺に切子灯籠~お盆〝精霊迎え〟の目印
弘法大師・空海の高野山開創1200年の夏、和歌山県高野町の高野山真言宗総本山・金剛峯寺や、山内の一部寺院本堂で、お盆の精霊を迎える「切子灯籠(きりこどうろう)」が掲げられ、世界遺産・高野山独特の風情を呈している。
この灯籠は、切子の形に木枠を組み、その下に幅約25センチ、長さ約2・4メートルの和紙を懸垂。お盆に帰る祖先の霊の目印とされている。
金剛峯寺では、盂蘭盆会(うらぼんえ)前に高野山・奥の院へ精霊を迎えに行き、施餓鬼棚(せがきだな)に祀ったあと、灯籠堂の灯明を移して、迎え火とする。
高野山は標高約850メートルの雲上の聖地で、世界文化遺産登録10周年でもある。参拝・観光客は、綺麗な切子灯籠が涼風に吹かれるたびに、驚いたように見上げ、写真撮影したり、静かに手を合わせたり、心癒されている。
写真はいずれも金剛峯寺に掲げられた切子灯籠=フォトライター・北森久雄(きたもり・ひさお)さん撮影。
更新日:2015年8月3日 月曜日 00:00