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「高野の花たち」(30)出会う喜びシャクジョウソウ

シャクジョウソウ(錫杖草)はツツジ科シャクジョウ属の多年草。葉緑素を持たない腐生植物。名の由来は、僧や修験者が持つ錫杖(しゃくじょう)に似ているので名付けられたそうです。
花はうつむきかげんに下を向き、果実になるころに上向きになっていきます。葉は茎にぴったりくっついているように見えます。花言葉は「純情」。ほんのりと顔を赤らめ、恥ずかしそうにしているように見えるからでしょうか。
私は今年はじめて、シャクジョウソウの花の時期に出会いました。ギンリョウソウは高野町石道でも、たびたび見つけることができますが、シャクジョウソウは7年前に一度、高野三山で、果実の時の一輪に出会っただけ。毎年その時期にその場所に登っていくのですが、出会えませんでした。
今回は偶然、薄暗い急な斜面を見上げたら、緑色の苔の間に咲いていました。私は夢中でよじ登りましたが、枯れ草と枯れ木ばかりで、すべり落ちそうになりました。まさしく、シャクジョウソウの育つ条件の場所でした。美しい花の姿に出会い、嬉しかったです。(M記)


更新日:2015年7月31日 金曜日 21:46

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