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国体炬火〝橋本の火〟採火完了~サマーボールで紹介
紀の国わかやま国体・わかやま大会を控えて、和歌山県橋本市は、同市内の小・中学校24校の児童生徒の参加パワーで、火起こし&採火を完了した。この〝種火〟は8月1日(土)、同市南馬場の緑地広場で開かれる第3回「紀の川橋本 SUMMER BALL(サマーボール) 」で「橋本の火」(仮称)として一つに集火。9月の紀の国わかやま国体、10月の同わかやま大会の総合開会式で、県内全市町村の火と一つに合わさり、国体の「炬火」として競技開催中、燃え盛ることになる。
この炬火の火種づくりは5~7月、橋本市内の小・中学校で1校ずつ順番に実施。各校では、先ず校長が「炬火とはオリンピックの聖火にあたります」と説明した後、国体推進室の職員の指導で、児童生徒たちが〝舞切り式火起こし器〟を使って、摩擦熱で火を起こし、息を吹きかけて麻布(あさぬの)に炎を立たせ、さらに固形燃料にキープ。これを松明(たいまつ)に点火して、集火台で輝かせた後、白金懐炉(はくきんかいろ)で保管した。
この火は、紀の川橋本サマーボール当日、同会場に持ち寄り、一つにまとめて「橋本の火」(仮称)とする。「橋本の火」の名称はすでに公募を終えて審査中で、当日、審査決定した名称と命名者名を発表。平木哲朗(ひらき・てつろう)市長から表彰される。
「橋本の火」は、和歌山市の県営紀三井寺公園陸上競技場での国体総合開会式で、県内の他の29市町村の火と合一(ごういつ)させ常時、競技を見守り、励まし、赤々と燃え続けることになる。
橋本市在住の写真家・中本義則(なかもと・よしのり)さんは、「児童生徒たちは、精魂込めて炬火の火起こしに取り組みました。その火起こし作業は、いわば国体に参加したことでもあり、貴重な思い出になると思います」と話していた。
問い合わせは紀の国わかやま国体橋本市実行委員会事務局(橋本市企画部国体推進室内)電話0736・33・1124 FAX0736・33・1665)。
写真(上)は火起こしに取り組む中学生たち。写真(中)は松明に火をつける中学生たち。写真(下)は国体炬火イベントで記念撮影する中学生たち=いずれも中本義則さん撮影。