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「高野の花たち」(29)ノリウツギ♪サビタの花とも
ノリウツギはユキノシタ科アジサイ属の落葉低木。和名の糊空木(のりうつぎ)は樹皮の粘液を和紙の糊料とするところから。花言葉はその場その場に応じて適切に処理するという「臨機応変」。
ノリウツギは日あたりのよい山野に生え、高さ2~4メートルにもなります。枝先に円錐花序を出し、小形で5弁の両性花多数と、その周囲に直径1~5センチのガクアジサイに似た白色の装飾花をつけます。材は白く光沢があって杖や傘の柄などに使われ、また根からはパイプが作られるそうです。高野山では8月に入ると転軸山公園で咲きます。
ノリウツギは北海道ではアイヌの言葉「サビタ」の名で親しまれています。そういえば昭和30年ごろの伊藤久男のうたに「さびたの花」(大倉芳郎作詞・原六朗作曲)があったことを思い出します。
♪カラマツ林 遠い道 雲の行くえを 見つめてる サビタの花よ 白い花よ…。
今一度この懐かしい歌を聴きたい、どんな歌か聴いてみたい方は、インターネット「サビタの花伊藤久男」で検索すると3分17秒間、伊藤久男本人の歌声を楽しめます。アクセスしてみてください。(H記)
更新日:2015年7月23日 木曜日 09:15