ニュース & 話題
水魔に注意してね!看板で喚起~橋本中生徒会
梅雨の長雨が続く7月8日、かつて大洪水を経験した和歌山県橋本市古佐田の橋本川堤防に、市立橋本中学校・生徒会役員と地元の人たちが、水難防止看板やポスターを掲げ、夏休みを迎える子供たちに注意を呼び掛けた。
この日、断続的に降る雨の中、同校生徒会役員6人と橋本署・駅前交番の警察官2人、古佐田人権サークル、老人クラブの6人が、橋本川の古東橋東詰に集合。
橋本川両岸の約300メートル間に、元デザイナーの小林由美子(こばやし・ゆみこ)さん制作の看板6枚を立て、木柵には橋本中学校・美術部員が描いたポスター12枚を掲げた。看板やポスターには、「あぶない!あそばないで」という注意喚起の訴えと、子供が水に溺れている恐怖のイラストが描かれている。
3年生の梅本莉那(うめもと・りな)生徒会長は「川で遊んで、おぼれたり、ケガをしたりしないように。私たちも危険な川遊びをしないよう、子供たちを見守りたいです」と話した。
水難防止を推進する阪口繁昭(さかぐち・しけあき)さんは、「この橋本川は30~40年前、上流の住宅地開発で、丘陵地が造成され、雨が降ると水量が急増し、商店・住宅への氾濫を経験しました」と説明。「今も水の急増は怖いし、川底の土砂が減り、露出した岩盤に苔(こけ)が生えているので、すべりやすくなっています」と、その危険性を訴えていた。
看板とポースターは8月末まで表示される。
写真(上)は橋本川堤防に水難防止の看板を立てる橋本中学校・生徒会役員ら。写真(中)は橋本中学校・美術部員が制作した水難防止ポスターを掲示する生徒会役員ら。写真(下)は橋本駅前交番の女性警察官からねぎらいの言葉をもらう橋本中学校・生徒会役員や地元の人たち。