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「高野の花たち」(27)マタタビは「夢見る心地」

マタタビ(木天蓼)はマタタビ科マタタビ属の落葉蔓性木本で、別名「夏梅」ともいいます。
マタタビの名の由来は、沢山あるようですが、有力なのはアイヌ語のマタタンプのマタ(冬)、タンプ「亀の甲、手土産」の意味です。民間語源では、疲れた旅人がマタタビの実を食べて元気になり、又旅を続けられたから、名づけられたと言われています。花言葉は「夢みる心地」。
マタタビは5月から7月の間頃、新葉が白くなります。葉の下に咲く花のために、送粉昆虫を誘引する働きのためと考えられています。花甘い香りがします。マタタビは雌雄異株ですが、雌雄両方の花をつける両性株もあります。
雄花だけに「マタタビミタマハエ」が寄生し、虫こぶとなり、実がなります。栄養がたっぷり含まれた虫こぶの実は、熟すまで木に実をつけ、栄養のないのは早々と地面に落ちるそうです。
こうして栄養たっぷりの虫こぶの実は薬用となり、木天蓼(もくてんりょう)と言われ、冷え性に効果があるといわれています。雌花の実はどんぐりのような形をしていて、薬効はありません。でも、秋赤く熟すと、甘く美味しい実として食べることができますが、沢山食べると口の中が痛くなります。未熟果実を食べると、唐辛子のように辛く苦いので、気をつけてください。
マタタビは猫科の動物を陶酔させます。最後に美しく白く色づいた葉は、しだいに緑色の葉となります。その葉を太陽に透かしてみると、春白かった部分がわかります。(M記)


更新日:2015年7月6日 月曜日 21:53

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