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心清浄に♪茅の輪くぐり~隅田八幡~夏越の大祓神事

国宝・人物画象鏡(じんぶつがそうきょう)の所蔵神社として名高い、和歌山県橋本市隅田町の隅田八幡神社=寺本嘉幸(てらもと・よしゆき)宮司=で、「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)の日」の6月30日、人間の罪穢(つみけがれ)を払い、本来の清浄な心を取り戻す「茅の輪(ちのわ)くぐり」の神事が行われた。
直径約1・8メートル、太さ約15センチの茅の輪が、拝殿前の境内に設けられ、橋本・伊都地方の家族連れや個々人が参集。神職が紙垂(しで)と細縄(ほそなわ)で囲った結界内に立ち、参列者とともに「大祓の詞(ことば)」を唱えた。
この後、寺本宮司ら3人の神官のリードで、善男善女の列が和歌「水無月(みなづき)の夏越(なごし)の祓(はらえ)する人は千歳(ちとせ)の命延(の)ぶといふなり」と心でうたいながら、茅の輪を左へ1回、右へ1回、さらに左へ1回と「8」の字形にくぐったうえ、拝殿へ進み、うやうやしく参拝。罪と穢を移した「大祓人形(おおはらえひとがた)」は、隣の忌火(いみび)で焼納してもらった。
このような大祓(おおはらえ)神事は、記紀(きき)神話に見られる「伊弉諾尊(いざなみのみこと)の禊祓(みそぎはらえ)」が起源とされる。紙を人の形に切った「人形(ひとがた)」で体を撫でて、息を吹きかけ、自分の罪穢れを移して、海や川に流すか、焼納(しょうのう)する聖なる祈り。「茅の輪くぐり」は、この関連神事で、全国の多くの神社で行われている。
寺本佳文(てらもと・よしふみ)禰宜(ねぎ)は「お忙しい人々の事情も考え、茅の輪と人形は、7月10日頃まで、神社に置いています。お気軽に大祓と茅の輪くぐりにお越しください」と話していた。
大祓人形は拝殿前にあり、1体200円=初穂料。同神社が最終日頃に焼納する手筈になっている。
写真(上)は元気よく茅の輪くぐりに挑む家族連れら。写真(中)は初めに神職が行う茅の輪くぐり。写真(下)は茅の輪くぐりの後、拝殿で心清浄と健康を祈る参拝者たち。


更新日:2015年7月1日 水曜日 00:00

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