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「高野の花たち」(20)♪ホタルブクロは村の花

ホタルブクロ(蛍袋)は、キキョウ科ホタルブクロ属で、日本各地の山野に生える多年草。花言葉は正義。
花はふくらみをもった鐘形で吊り下がり、がく片の間には、反り返る付属片(小裂袋)が。花は白色または淡紅紫色。茎は立ち、全体に荒い毛が生えています。
根生葉は卵状心形、茎葉は先のとがった長卵形。高さは40~80センチ。高野街道沿いにある最後の仇討ちとして知られる神谷の山肌に群生していました。
このホタルブクロは、子どもたちが、この花の中にホタルを入れて、闇にその火灯りを楽しんだのだろう。そんな中から生まれた名前といわれていますが、もう一つの語源として、「火垂る袋」の意味ともいわれています。「火垂る」とはちょうちんの古名で、地方によっては「チョウチン花」とも呼ばれています。
このホタルブクロで思い出すのは、弘法大師空海の高野山開創とともに拓かれ、その寺領として高野山の寺院に花を奉献する土地であったことから、花園という地名になった花園村(現かつらぎ町)。その花園に「ホタルブクロ咲く村」(梅田恵似子作詞・森川隆之作曲)といううたがあります。♪ホタルブクロが咲いていた ホタルブクロは風の花 花園村の山に咲く…。よく地元の小学生が歌っていたことを覚えています。ホタルブクロは村の花だったのです。(H記)


更新日:2015年6月16日 火曜日 19:42

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