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「高野の花たち」(19)僧侶の頭と頭巾…ヤマボウシ
ヤマボウシ(山法師)はミズキ科の落葉低木で、花言葉は友情。本州から九州の山地に生え、街路樹、庭園樹、公園樹として、広く用いられています。
葉は長さ6~42センチ、幅4~7センチ。枝頂に白く大きな4枚の花びらに見えるのは総苞片で、本当の花は中央にある丸い部分をさし、ここに20~30個の花が集まっています。
名前は丸い花を法師(僧侶)の頭に、総苞片をその頭巾に見立てたもの。果実の表面が桑のようにブツブツしているところから、別名「ヤマグワ」と呼ばれています。果実は球形で赤く熟し、食べると薄甘い味がします。
高野山ではケーブルカーの沿線や南院の境内などに咲き誇りますが、特にケーブルカーは、ゆっくりとした走りで登り降りするので、車窓から移りゆくヤマボウシの姿をじっくり眺めるのも楽しいものです。(Y記)
更新日:2015年6月14日 日曜日 14:18