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「高野の花たち」(17)健気な姿シライトソウ

シライトソウは、本州の秋田から四国、九州にかけて広く分布し、森や林の中、湿り気のある木陰などに生えている多年草です。
この花の花びらは、長いものが4枚、短いものが2枚で1組になっていて、それが多数集まって、ブラシのようになって咲きます。この細い花びらを、白糸に見立てて、シライトソウ(白糸草)という名前がつきました。花言葉は誕生花。草丈は15~50センチほどです。
葉は長い楕円形で、根ぎわに放射状に付きます。ショウジョウバカマの葉とよく似ていて、花のない時期、自生地も湿り気のある同じような場所では、迷うことがあります。
花後には小さな実ができて、種子が散布されますが、開花までには3年程かかります。
町石道の六本杉付近で、1本ごとに咲いている姿は健気です。ある里山で、初めてこの花に出会い、「一目惚れ」した私は、園芸店を探し歩いて購入し、育てています。
咲き始めの頃、小さかった花穂が、長く伸びて風に揺れる様は、風情があって一人秘かに楽しんでいます。(K記)


更新日:2015年6月7日 日曜日 23:35

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