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「高野の花たち」(16)森林の中に灯…カキノハグサ
カキノハグサ(柿の葉草)は、ヒメハギ科ヒメハギ属の多年草。葉が柿の葉に似ていることが名前の由来で、東海から西に分布し、山地のやや乾いた林の中に自生する花です。
葉は長さ8~15センチ、幅3~5センチで、茎の上の方に寄った形で、互い違いについています。20~30センチの茎の先端に長さ2~5センチの黄色い花をつけます。花びらの保護的な働きをする部分を指す萼片(がくへん)は5枚、うち2枚は則萼片で立ち上がり、後の3枚は花弁(はなびら)を包みこんでいます。花弁は黄色で、合着して蝶形になっています。
写真はこの6月はじめ、見事な杉並木があったといわれている高野山町石道の「6本杉」付近で、群生でなくあちこちにポツン、ポツンと咲いているのを見つけて撮影しましたが、まるで森林の中に灯がともっているような雰囲気でした。この花、ところによっては準絶滅危惧種にもなっています。(H記)
更新日:2015年6月4日 木曜日 20:51