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「高野の花たち」(13)女人道のギンリョウソウ

山地のやや湿り気のある腐植質の多いところに生える腐生植物で多肉質。乾くと黒くなります。腐生植物とは、菌からの養分供給に頼り、生育に必要な養分のすべてを、菌に依存する菌従属栄養植物のこと。樹林と共生、菌から養分を得て、生育しています。
茎の高さは8~20センチ。全体が白色で葉緑体を持たず、葉は白い鱗状(うろこじょう)で、茎に互生しています。
5月から8月にかけて、茎の先に下向きに開花。花弁は筒状で3~5個、がくは1~3個で長楕円形。和名は銀龍草。これは鱗片(りんぺん)葉に包まれた姿を龍とみたものです。他に、その姿からユウレイタケ(幽霊茸)、スイショウランとも呼ばれています。
梨木香歩(なしき・かほ)さんの「西の魔女が死んだ」という本にギンリョウソウが出ていて、「雨がたっぷり降って地が水を吸い込むとき毎年甦る。この花には太陽は必要ないのです」という話があります。でも、映画では他のキュウリソウや野イチゴは出ましたが、ギンリョウソウは出てこず、がっかりしたことを覚えています。
写真は女人道に生えるギンリョウソウ。(T記)


更新日:2015年5月25日 月曜日 20:03

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