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高橋さん「祈りの歌」奉納~慈尊院~福嶋師は法話

和歌山県九度山町の世界遺産・高野山真言宗別格本山・慈尊院=安念清邦(あんねん・せいほう)住職=で、5月20日、人気歌手の高橋洋子(たかはし・ようこ)さんの「祈りの歌奉納」と、真言宗御室派般若寺住職の福嶋弘昭(ふくしま・こうしょう)師の法話「山寺で観えたもの~高野山開創1200年に思う~」が行われた。
高橋さんは、神々しい白衣姿で、拝堂に現れ、オリジナル曲「祈りの歌」や「君が代」を奉納。「祈りの歌」は、しなやかに舞いながら、「君が代」は遍照寺(岡山・倉敷)の大原英揮(おおはら・えいき)副住職がバイオリンを奏で、高橋さんが声高らかに歌うと、満員の信徒から大きな拍手が起きていた。
この後、福嶋師の法話があり、「私の寺、神峰山・般若寺は、標高250メートルの山上で、〝大畠瀬戸(おおはたせと)の灯台〟として、瀬戸内往来の人々を見守ってきました」と紹介。
大学卒業後、いろんな辛酸をなめ、3年前に「お彼岸の夕日は、当寺の仁王門の中央に沈む」ことに気づいたことや、「潮の干満は仁王像の阿吽(あうん)の呼吸のように起きる」ことなど、自然の不思議な力を説明。最後に「罪やけがれ、辛いことなど、すべてのお荷物は、寺におろして、楽になってください」と締めくくると、信徒らが深く頷いていた。
安念住職は「高橋さんには〝祈りの歌〟を奉納していただくなど、お大師様、御母堂様も、お喜びのことと思います。どうぞ、弥勒菩薩様の御目を見てください。ありがとうございました」と謝辞を述べていた。
写真(上)は「君が代」をバイオリン演奏する大原・遍照院副住職と高橋さん。写真(中)は「祈りの歌」を奉納する高橋さん。写真(下)は法話を行う般若寺住職の福嶋師。


更新日:2015年5月21日 木曜日 00:43

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