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「高野の花たち」(11)ハナイカダはヨメノナミダ?

ハナイカダ(花筏)は別名・ヨメノナミダ。山地に生え、高さ1~2メートルになります。葉は互生し、長さ3~10センチ、幅2~6センチの長楕円形。5~6月に葉の葉脈の中央部に淡い緑色の小さな花をつけます。夏の終り頃には、黒く熟した球形の果実になります。
私がこのハナイカダと初めて出会ったのは、高野山町石道を歩いていた時。花好きの友人が「この花、見たことある?」と、道添いの枝を引き寄せて、「葉の真ん中に、花咲いているんやで、可愛いやろ。秋にこの花が実になり、食べれるんよ。名前はハナイカダというんや」と、教えてくれました。
私は「ぴったりのネーミングやね」と言いながら、葉の葉脈の上に可愛く咲く姿をしばらく眺めました。それ以後、春が来るたびに、この花に会いたくて町石道を歩いています。
ハナイカダの由来は遠い昔、筏に乗せられた骨壺の姿から来ているそうです。昔は筏にくくりつけた骨壺を川に流し、その紐が解けて壺が川に落ちると、極楽に行けたと言い伝えられていたようです。骨となった大切な人が、筏に乗せられ、ゆらゆら川面を流れていく様子に、早く仏様の近くに行けますようにと、手を合わせたのでしょう。
別名・ヨメノナミダと言われているのは、「若嫁が姑から、料理に新芽を採って来てほしいと、頼まれるのですが、日暮れになっても、どの葉かわからず、悲しくて涙を流した。その涙が葉の上に落ちたところにハナイカダが咲いていたと言われている」と、語り部さんが話していました。それを聞いた男性の方が「今は婿の涙や~」とぽつり。笑い。(M記)

更新日:2015年5月19日 火曜日 20:25

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