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「真田つるし飾り」薫風に輝く~国体ムード盛り上げも

戦国武将・真田幸村の〝赤備えの兜(あかぞなえのかぶと)〟をイメージした「真田つるし飾り」が、今年、幸村ゆかりの和歌山県九度山町で開かれた第7回「町家(まちや)の人形めぐり」で、商店・民家の軒下に吊るされ、観光客の人気を呼んだ。九度山住民クラブの阪井賢三(さかい・けんぞう)代表は、「九度山は紀の国わかやま国体・なぎなた(薙刀)競技会場になっているので、その際、改めて〝真田つるし飾り〟をぶら下げ、国体ムードを盛り上げたい」と張り切っている。
この「真田つるし飾り」は、折り紙で作った高さ約7・5センチ、直径約7センチの三角錐の兜で、黒地に赤の縁取りをし、真田の旗印と六文銭を印刷。この兜3つを1本の紐(ひも)に掛けて、その下に「真田幸村」「日本一の兵(ひのもといちのつわもの)」「紀州九度山」などと記した短冊や、地元の俳句、短歌会の作品などを書いた短冊も吊るしている。
これは昨年10月、九度山住民クラブの阪井代表と梅下修平(うめした・しゅうへい)・西辻香(にしつじ・かおり)両副会長が、「私たちの町で、どんな形で幸村の里の物語を伝えるか、住民交流には、何をどうすればいいか」と、知恵を絞り、考案した。
以来、住民有志10~15人が、毎週水曜日の午後7時から約2時間、九度山児童館で、折り紙と紐による「真田つるし飾り」作りに取り組んでいる。今年の「町家の人形めぐり」(4月1日~5月5日)で、九度山商店街や周辺の商店・民家の軒先に吊るしたところ、「真田つるし飾り」は、まさに音のしない風鈴のように、さわさわと風になびき、幸村の里の情緒を醸し出した。
また、同商店街の特設会場で、1組(兜3つ綴り)800円で販売したところ、たちまち約200組が売れてしまうという人気ぶり。「真田つるし飾り」は5月18日現在、いまなお商店・民家の軒下で、鉢植えの花などを背景に薫風に吹かれ、町をめぐる観光客の心を潤している。
紀の国わかやま国体「なぎなた競技」は9月27(日)、28(月)、29日(火)に九度山文化スポーツセンターで開催されるので、この「真田つるし飾り」は、そろそろ取り外し、「なぎなた競技」期間中、改めて吊るすことにしている。
また、住民有志は今、この国体用に500組の「真田つるし飾り」を制作中。すでに九度山商店街の梅下百貨店で販売し、近く、同町入郷の道の駅「柿の里くどやま」でも出品販売する予定。収益金は「町家の人形めぐり」運営資金などに回すことにしている。
九度山商店街では、5月11日の昼火事で、商店・民家7軒が全半焼する大火事があり、「町家の人形めぐり」の特設会場や、住民の手作り甲冑、戦国ジオラマ押し絵「幸村、大坂城入城」、昭和初期の御殿雛(ごてんびな)5組など、貴重な品々も焼失した。
阪井代表は「まことに残念ですが、今は住民協力で、近づく国体を目指し、真田つるし飾りで、町を明るくしたい。来年の町家の人形めぐりも、皆さんとともに頑張り、実現したいです」と、前向きに語った。
「真田つるし飾り」の問い合わせは、阪井代表(電話0736・54・3580)。
写真は、薫風に吹かれ、真田情緒を醸し出す「真田つるし飾り」。

更新日:2015年5月19日 火曜日 00:00

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