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「高野の花たち」(10)町石道の可憐なウスギヨウラク
ウスギヨウラク(薄黄瓔珞)の瓔珞は、宝石、貴金属などを糸で連ねた飾りのことで、仏像の飾り具や寺院内の内陣の装飾として用いられているものです。
ツツジ科ヨウラクツツジ属の落葉低木で、樹高は2メートルほど。幹は灰褐色。樹皮が縦に浅く裂けて、長さ2~5センチの葉は楕円形で互生、枝先に輪状に集まっています。葉の基部は楔形(くさびがた)で、葉裏は白色を帯び、脈には粗毛が散生しています。
花は枝先に3~7個まとまって咲きます。花冠は名のとおり淡黄色で、紅色の斑点があって、長さ1・2~1・8センチの鐘状筒形。内面に短毛が密生する。ものの本によれば、「ブナ林に生育」とありますが、関係なさそうで、町石道で見ることができます。
花言葉は可憐、誕生花。(Y記)
更新日:2015年5月15日 金曜日 23:48