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「高野の花たち」(7)万葉時代も輝き…ホタルカズラ

ホタルカズラはムラサキ科ムラサキ属の多年草。和名由来は、緑の中に鮮やかな瑠璃色の花が咲く様子をホタルに例えたことから言う。茎が地面を這って伸びる蔓性植物。
先日、町石道でホタルカズラに出会い、思わず「わあ~きれい」と言葉になり、山道歩きの疲れを忘れるほどでした。
鮮やかな蛍光色の瑠璃色の中に、星型の白い模様が、きらきら輝いているように見えるのは、白い模様が隆起していて、拡大すると、まるでビロードのようになっているのです。
茎、葉、ガクには、白っぽい毛が多く生えています。ホタルカズラのような美しい青色の花は、他にツユクサや、オオボウバナの仲間くらいです。
万葉の時代から、ホタルカズラの根は、染色に使われたそうです。根に色素成分があり、染めると名の通り、紫色になるとのこと。染め剤に出来るほど、沢山の根があったのでしょう。
町石道では20個くらいの花の出会いでしたが、万葉の時代は、さぞかし広範囲に咲き乱れ、春先の野山で、きらきら輝いていたことと、想像してしまいます。
写真は町石道に咲いたホタルカズラ。(M記)


更新日:2015年5月2日 土曜日 22:26

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