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〝布遊び〟は愛の結晶~丸本さんと生徒たちキルト展

和歌山県橋本市高野口町在住の手芸家・丸本いく子さんと生徒たちのパッチワークキルト作品を集めた「丸本いく子キルト教室作品展」が、4月30日、橋本市教育文化会館4階で始まった。同展は2年に1回開催し、今回で12回目で、丸本さんは、「この作品展、私たち〝布遊び〟が大好きな、言わばお祭りです。ぜひ、楽しくご覧ください」と言っている。5月2日(土)まで。入場無料。
丸本さんは高野口、橋本、五條(奈良県)の3教室で、パッチワークキルトを指導。今回は、丸本さんと40~80歳代の女生徒38人が、タペストリー約60点と、縫いぐるみやバッグなどの小物約100点を展示した。
例えば、丸本さんの作品「春の季(とき)」は、地元の庚申山(こうしんさん)の春をイメージして、力強い枝に満開の桜をクローズアップ。シリーズで出展してきた「オリエンタルムードⅣ」は、つる草や星座をあしらい、東洋的な心を表現した。
また、生徒の一人、木村美百紀(きむら・みさき)さんの「小さなデート」の絵柄は、ソフト雰囲気のハート形の中で、帽子をかぶった男の子と女の子が、肩をならべて、何やら会話している可愛い様子。
入口正面には「フレンドシップキルト」という題の、個性が混ざり合った生徒合同の大作(横230センチ、縦180センチ)を掲示。このほか、大小さまざまな色模様のバッグ、クマやプードルの縫いぐるみ、さらには、子どもや孫たちが、愛玩してきた人形の服装を、やさしく着せ替えた作品もある。
丸本さんは、若い頃から編み物が好きで、昭和62年(1987)頃、色合わせなどの〝布遊び〟ともいうべき「パッチワークキルト」に魅了され、京都から高野口まで指導に来ていた山本恵美乃(やまもと・えみの)先生に師事。今はパッチワークキルトやミシンキルト、手編み・機械編みの各指導員で、日本手芸普及協会会員。
丸本さんは「いかなる布の端切れにも、このように生きる場所があり、この飽きることのない〝布遊び〟がとても愛おしいです」と心情を述べ、「ここにある出展作品は、作者の〝布遊び〟に違いありませんが、その作者を見守ってくれた家族や、友人たちとの、心の結晶でもあります」と語った。
同展は午前10時~午後5時(最終日は同4時)。問い合わせは、丸本いく子さん(電話=0736・43・0068)。
写真(上)は輝くような作品ぞろいの「丸本いく子キルト教室作品展」。写真(中)は丸本いく子さんと自作の「春の季(とき)」。写真(下)はバッグなどの小物も展示されている。


更新日:2015年4月30日 木曜日 21:35

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