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「高野の花たち」(6) 高野三山で奥ゆかしく

エンレイソウはユリ科エンレイソウ属の多年草。4~5月に開花。花言葉は奥ゆかしい美しさ、熱心。
この花は、高野三山で見つけたエンレイソウで、山地のへりなどの、少し湿った場所や、木陰に自生。有毒植物だが、使い方によっては薬になり、中国では薬草として用いられる。漢名を延齢草根といい、そのままエンレイソウの名がつきました。
葉が3枚、萼(がく)が3枚、花弁が3枚で覚えやすい植物。背の高さは30センチ程で、大きな葉がドレスのようで、「森の貴婦人」と呼ばれています。
10~15年かけて、やっと開花。成熟した実は、甘味があり、生食できるので、アマチャ(甘茶)の別名があります。
発芽したばかりの株は、笹状の長さ2センチ程の葉が1枚出るだけで、この状態が5年くらい続いて、やっと葉が3枚になり、花を付けるまでに、さらに5年以上を要します。可憐な花を見つけると、なんとも愛おしい。
余談ですが、バケイソウは発芽から開花まで、90年以上かかるそうです。
写真は高野三山に咲いたエンレイソウ。(E記)


更新日:2015年4月29日 水曜日 22:17

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