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鳥は飛ばねば…医大紀北分院に詩碑寄贈~橋本RC

和歌山県橋本市の橋本ロータリークラブ=吉田裕(よしだ・ひろし)会長=は、同県かつらぎ町妙寺の県立医大付属病院紀北分院の創立80周年を記念して、4月16日、同分院に患者を勇気づける詩碑と立派な時計台を寄贈した。同分院の瀧谷年克(たきたに・としかつ)事務室長は「これを力に、さらに精一杯、地域医療に貢献したい」と謝辞を述べた。
詩碑は高さと幅1・5メートル、厚さ12センチの御影石製で、癒しの詩人・坂村真民(さかむら・しんみん)の「鳥は飛ばねばならぬ」という詩が刻まれている。時計台は高さ約5メートルのステンレス製で、時計盤は直径約60センチで、表裏両面から時間がわかる、太陽光蓄電式。
この日、橋本ロータリークラブ会員と同紀北分院の職員ら計約50人が、同分院前に参集。詩碑と時計台の除幕式を行なった。時計台が同分院前に設置されたのは初めてで、詩碑には坂村さんの詩が直筆のまま、次のように刻まれている。
鳥は飛ばねばならぬ
人は生きねばならぬ
怒涛の海を飛びゆく
飛びゆく鳥のように
混沌の世を
生きねばならぬ
鳥は本能的に
暗黒を突破すれば
光明の島に着くことを知っている
そのように人も
一寸先は闇ではなく
光であることを知らねばならぬ
新しい年を迎えた日の朝
わたしに与えられた命題
鳥は飛ばねばならぬ
人は生きねばならぬ
橋本ロータリークラブは、昭和31年(1956)に創立。これまで橋本市役所前に、橋本市の名誉市民で世界的数学者の岡潔博士や、オリンピック水泳・金メダリストの前畑秀子さん、古川勝さんの記念碑を建立するなど、地域貢献に尽力。
同紀北分院は、昭和13年(1938)、私立「紀北病院」として創立。同30年に和歌山県が買収、県立医大付属紀北分院として発足。同21年、新病院建設に着手し、同22年に現・病院を開院。10診療科・ベッド数104床がある。
吉田会長は「坂村さんの詩は、健康に生きることの意義を教えてくれています。患者さんを勇気づけてくれれば」と期待。瀧谷・事務室長は「この詩から、人はいかに生きるべきかということが、伝わってきます。弱気になりがちな患者さんを、きっと励ましてくれることでしょう」と礼を述べた。
写真(上)は同紀北分院に寄贈された「鳥は飛ばねばならぬ」の詩碑=左は吉田会長、右は瀧谷事務室長。写真(中)は同分院に寄贈された時計台。写真(中)は詩碑に刻まれた「鳥は飛ばねばならぬ」の詩文。


更新日:2015年4月17日 金曜日 00:27

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