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高野山道路28日開通!~開創1200年の渋滞緩和
弘法大師・空海の高野山開創1200年記念大法会を控えて、和歌山県高野町高野山で建設中の国道371「高野山道路」の開通式が3月28日(日)、現場で開催されることになり、和歌山県は2月27日、報道関係者に発表した。開通式典は午後1時半から開催、道路は午後4時から供用開始となる。
高野山内のメイン道路は、山内寺院や土産物店などが軒を連ねる、高野山・大門~奥の院・中の橋付近にかけての国道(371号・480号)だが、今回、完成・開通する「高野山道路」は、その高野山・大門の南方から奥の院・中の橋交差点付近にかけて走る環状ルート。延長4・3キロ、幅7メートル(車道上下各2・75メートル、残り路肩)。全体事業費は約76億円で、平成22、23年度に測量・設計、同24年度に着工していた。
高野山には通常1日約5000台のバスや乗用車が入山。高野山開創1200年記念大法会(4月2日~5月21日)には、1日1万人超の参拝・観光客が予想されるという。
「高野山道路」は、同県かつらぎ町方面から、高野山・高野龍神スカイライン経由で、同県田辺市を結ぶ国道の交通緩和を目指すものだが、今春、「高野山道路」が開通することにより、大法会期間中の交通渋滞は、かなり緩和されそう。
開通式典は和歌山県と高野町が主催。仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)和歌山県知事が式辞を述べ、来賓祝辞、来賓紹介、万歳三唱、テープカット、くす玉開披、餅まきなどがある。
一方、国道370号「花坂拡幅」(高野町矢立~志賀高野山トンネル間1・52キロ、幅9・25メートル)は、同27年3月末の完成を予定し、国道480号「花坂~大門 拡幅」(約3キロ、幅7メートル、一部供用済み)は、道路建設残土を埋立使用する部分を除き、同27年3月末、大半供用を目指している。
さらに、高野山・大門近くでは、同法会を目指して観光バス87台、乗用車114台分の駐車場を建設中で、法会期間中は高野山大学、高野山高校の駐車場なども臨時開放されることになっている。
写真(上)は厳しい季節の中で急ピッチで建設されてきた「高野山道路」。写真(中)は高野山開創1200年記念大法会の式典が行われる舞台・壇上伽藍の中門。写真(下)は「高野山道路」の略図。