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黄砂!古里の山河・まち霞む~ネット情報で健康注意

和歌山県橋本・伊都地方は、2月24日、中国大陸から舞い上がった砂が、偏西風に乗ってやってくる「黄砂」(こうさ)に覆われ、空では太陽がぼやけ、郷土の山河やまちは、早春の花々の向こうに霞んで見えた。黄砂の日本上陸は今年初めてという。
橋本市の愛宕山付近では、美しく白梅が開花したが、その背景の山々や市役所、商工会議所などの建物は、淡い乳白色に覆われていて、JR和歌山線の電車が横切るたびに、黄砂を巻き上げているかのような曇りよう。
真言律宗・妙楽寺の鐘楼門は、屋根の反りさえも、はっきり見えるのに、そのバックの国城山系の山並みは、ぼんやりとした影絵の風情。同市恋野の本田池(ほんでんいけ)の堤でも、山茶花(さざんか)の向こうの、京奈和自動車道や、田園地帯の家々が、いわゆる「春霞(はるがすみ)」に包まれていた。
この日は、さすがに南海・林間田園都市駅の周辺の高層住宅のベランダには、洗濯物の天日干し風景は見られない。市民は「常にネットで橋本地方の黄砂情報や、PM2・5情報を得たい」「もしも国の環境基準を上回ったら、マスクをしたり、外出を控えたりしなければ」と、細心の注意を払っている。
写真(上)は白梅の向こうに霞む橋本の町並み。写真(中)は妙楽寺・鐘楼門のバックに薄っすら見える国城山系の山影。写真(下)は本田池の山茶花と黄砂にけぶる京奈和自動車道や家々。


更新日:2015年2月25日 水曜日 00:00

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