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ウオーキングも爽快に♪~杉村公園・枯れ松を伐採

四季の自然が素晴らしい和歌山県橋本市御幸辻の杉村公園内で、倒木の危険性があった枯れ松(約460本)が、今月上旬までに伐採・整備された。同公園を愛する市民は、「安全に散策できるし、見晴しもよくなった」と喜んでいる。
杉村公園は国道371号・橋本バイパス西側の丘陵地にある約12・5ヘクタールの広大な森林公園。園内には「松林荘(しょうりんそう)」という昭和初期の木造2階建て(約200平方メートル)日本建築と、八王子池、丸尾池、とんぼ池などがあり、吊り橋も架かっている。
「松林荘」に住んでいた実業家の故・杉村林之助(すぎむら・りんのすけ)さんが、昭和45年(1970)、松林荘と庭園、森を橋本市に寄贈。市はこれを改修・整備して、市民の学びの場、憩いの場として開放してきた。
ここは元々、松茸山でもあったが、最近は松くい虫にやられ、次々と松が枯死。高さ約5~20メートル、幹の直径約10~50センチの松が、緑の森の中で、茶色の残念な姿をさらし、いつ倒木するか知れない、危険木となっていた。
そこで橋本市は、平成24年度に約530万円をかけて枯れ松約260本、同26年度には約600万円で約200本を伐採・整備。松くい虫の感染を防ぐため、そのすべてを焼却処分とした。
杉村公園は、四季折々の花が咲き、野鳥が囀る別天地。その〝頂上公園〟では、春爛漫(はるらんまん)の頃には花見の宴が張られ、秋にはイベント「ナチュラルブレイク」が開かれる。
大阪からは小学生が体験学習に訪れたり、多くの市民が朝夕、ウオーキングを楽しんだりしている。今回、公園整備が完了したことについて、同公園を愛する市民は「安心して散策できるようになった」「紀伊山地の山々がよく展望できる」などと大喜びだ。
枯れ松は伐採されたものの、同公園には、若くて元気な松が、まだまだ沢山残っていて、市では松を大切に見守っていくことになる。
現在、国道371号バイパスから、杉村公園に入る進入路付近は、工事中のため通行止め。紀見小学校東側の駐車場に駐車、すぐ東側が杉村公園。松林荘までは徒歩数分の距離。
写真(上)は杉村公園で伐採・整備された松の根方。写真(中)は美しくなった〝頂上公園〟の風景の一部。写真(下)は杉村公園から京奈和自動車道や周辺の町並みが見える。


更新日:2015年2月22日 日曜日 00:00

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