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微笑むお雛さま~松林荘に初展示~見に来てね

3月3日の〝桃の節句〟を控えて、和歌山県橋本市御幸辻の杉村公園内にある生活学習施設「松林荘(しょうりんそう)」の座敷に、市民から寄託・寄贈された〝6基の雛壇(ひなだん)〟が初めて飾られた。橋本市教委の奥裕香子(おく・ゆかこ)学芸員は「とても素敵なお雛さまばかり。ごゆっくりご覧ください」と勧めている。入場無料。
杉村公園は約12・5ヘクタールの広大な森で、松林荘は昭和初期の木造2階建て(約200平方メートル)の日本建築。その座敷(8畳・6畳)に7段飾り5基、5段飾り1基を設け、お内裏さまやお雛さま、5人囃子、3人官女など計約90体が勢ぞろい。ボンボリや桜、菱餅や鏡餅、牛車、茶道具なども展示。床の間には江戸時代の武者人形や翁(おきな)、羽子板(はごいた)も飾られている。
このうち4基は、市民から橋本市に寄贈、2基は寄託されたもので、いずれも各家庭で、娘さんが成長し、今は不要になった「家宝」ばかり。これまでは、約10年前に寄贈された1基を、杉村公園内の橋本市郷土資料館に展示していたが、今回、奥学芸員が「松林荘」と「雛飾り」の活用で、市民に「楽しいひと時を過ごしてもらおう」と企画した。
松林荘の庭園は、今、美しく剪定され、天気の日には縁側から暖かい日光が差し込み、雛壇はまぶしいほどで、お内裏さまとお雛さまが、静かに微笑む。家族連れや若いカップル、高齢者グループの誰が訪れても、ほのぼのとした桃の節句を感じられそう。
松林荘の「雛飾り」一般開放は、3月29日(同22日を除く)までの日曜日で、時間は午前9時~正午と、午後1時~同3時。現在、国道371号バイパスから、杉村公園に入る進入路付近は、工事中のため通行止め。松林荘へは、紀見小学校東側の駐車場に駐車、徒歩数分の距離。
問い合わせは橋本市郷土資料館(電話&FAX0736・32・4685)。
写真は、市民から寄贈・寄託され飾られたお内裏さまやお雛さまと松林荘。


更新日:2015年2月14日 土曜日 00:00

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