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大空に飛行機雲~10数筋も描く(1月のスケッチ)
和歌山県橋本市の1月25日午前の気温は、冬日和とは言え1~2度の冷え込みとなり、郷土の街や田畑は、霜(しも)が降りて真っ白。山河の上に広がる水色の空には、幾筋もの飛行機雲が生まれて、気付いた市民に清々(すがすが)しい〝1月の心模様〟を感じさせた。
この日午前8時頃から同9時頃にかけて、国の重要文化財である橋本市立高野口小学校のグラウンドに立つと、大型旅客機らしい機影が、西の空に次々と現れては、そのまま真っ直ぐに、東の空に消えていく。関西国際空港へ向かうらしい。
その機影の後尾から、まるで吐き出すように雲が生まれ、その長さは、紀の川下流から上流方向にかけて、見渡す限り続いている。やがて、くっきりした筋状の飛行機雲は、無数の鱗(うろこ)を装い、途方もなく長い龍の姿に変化、ついには薄い、淡い雲となって、ゆっくり青空に溶け込んでいく。
たまたま、文化財防火デーのこの日、同小学校で消火訓練があり、大勢の消防士や大人・子供たちが訓練を前に、「きれいやなあ」「すごいなあ」と、眩しそうに見上げていた。
写真(上、中、下)は、高野口小学校の上空に現れた美しい飛行機雲。
更新日:2015年1月26日 月曜日 00:00