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あの眞鍋井蛙さんの篆刻(てんこく)100点が魅了

日本篆刻(てんこく)家協会・代表理事の眞鍋井蛙(まなべ・せいあ)さんの篆刻作品を紹介する「篆刻書画 眞鍋井蛙展 めでたいを、きざむ。」が1月9日、和歌山県橋本市学文路861の「ヒロ画廊」で始まった。同画廊代表の廣畑政也(ひろはた・まさなり)さんは、「篆刻とは印章を作成する行為ですが、眞鍋先生は、それを現代アートの域にまで高められ、篆刻ファンの心を魅了しています」と話し、来館を呼び掛けている。1月25日(日)まで。入館無料。
会場には篆刻80点、書画20点の計100点を展示。例えば掛軸(かけじく)の真ん中に「射石飲羽(いせきいんう)」と刻んだ篆刻、脇にその説明文と側款(そっかん=サイン)を押印(おういん)。射石飲羽とは、虎と間違えて射た弓矢が、その羽根さえも飲み込むほどに、石を貫いた(一念岩をも通す)という意味。長い掛軸のほとんどが余白の中央で、真四角に彫られた篆刻が、威風堂々の存在感を示している。
また、超一級の陶芸家・安藤實(あんどう・みのる)さん作の「角皿」や、名高い伊賀陶芸作家・稲葉直人(いなば・なおと)さん作の「お椀」には、それぞれ「寿」という眞鍋さんの篆刻が施されていて、髪が長く伸びた老人の〝象形(しょうけい)〟とされる「寿」という文字は、見事にその「めでたさ」をかがやかせている。
さらに、「雪泥鴻爪(せつでいこうそう)」=雪解けのぬかるみの大きな鳥の爪跡(世間の出来事などは跡形もなく消え去ること)や、「観自在(かんじざい)」=すべての物事を自由自在に見ることができること=などの、風格ある篆刻作品が並び、篆刻した石や木、焼物などの素材(本体)も添えられている。
眞鍋さんは「篆刻」について、幕末・明治の幕臣で剣・禅・書などの達人だった冨岡鉄斎(とみおか・てっさい)を例に挙げ、「鉄斎は、篆刻に合わせて、書画を描いたと言われます。篆刻は書画(芸術)にとって、それほど大切ですし、皆様には、ぜひ篆刻を使ってほしいです」と話した。
眞鍋さんは1955年、香川県生まれ。奈良教育大学で、篆刻界の第一人者・梅舒適(ばい・じょてき)先生に出会い師事。日本篆刻家協会代表理事、読売書法会理事、日展会友、日本書芸院理事、中国西冷印社名誉社員。主な著書に「ほれば印です」(芸術新聞社)、「超かんたん篆刻」(同)、「来楚生篆刻秘法」(二玄社)、「篆刻般若心経」(三圭社)、「はじめての篆刻入門」(淡交社)など多数。
眞鍋さんの篆刻・希望者は「ヒロ画廊」(電話0736・32・8320)へ。「ヒロ画廊」の開館時間は午前11時~午後6時。場所は南海高野線・学文路駅より東へ徒歩8分。京奈和自動車道・橋本ICより車で7分。駐車場(4台分)あり。
写真(上)は篆刻作品に見入る来館者と説明に当たる廣畑さん=右端。写真(中)はずらり並んだ眞鍋さんの素晴らしい篆刻作品の数々。写真(下)は来館者の声を聴く眞鍋さん=右端。

更新日:2015年1月10日 土曜日 00:00

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