ニュース & 話題

インドネシアの歌・踊りに感激~橋本小の全校児童

インドネシアのバンドン教育大学・文芸学部の学生と教員の計18人は、このほど和歌山県橋本市の市立橋本小学校で、全校児童に民族舞踊と民族音楽を披露し、子供たちは、初めて見る踊り、初めて聴く歌声に大喜びだった。
橋本市国際親善協会と橋本ユネスコ協会が主催。同小学校の小林孝光(こばやし・たかみつ)教頭が司会、同協会メンバーで「ジャワ舞踊の会」代表の冨岡三智(とみおか・みち)さんが通訳(解説)を務めた。
先ず、同小学校の多目的教室に、同大学の一行(学生16人、教員2人)が、色鮮やかな民族衣装を身にまとって登場。全校生284人が拍手で迎え、児童会長の伏尾匠永(ふしお・しょうえい)くん(6年)が「昨年、この新校舎に移転し、橋本中学の生徒たちと一緒に、楽しく学校生活を送っています。どうぞよろしくお願いします」と挨拶した。
最初はピンク色の衣装をまとった女性5人が現れ、ジャワ島西部で生まれた「ジャイポン」という、可愛くて女性っぽい舞踊を披露。次の仮面舞踊では、怖い顔の〝ラワ王〟の面を被った女性が、「プンチャッシラット」という伝統武術をベースにした、豪快な踊りを見せた。
また、10人の女性が横2列に並び、自らの膝(ひざ)や胸、肩を叩いたり、隣の人と手を叩きあったりして、一糸乱れない〝動と静〟の動作を繰り広げ、「神と人との一体感」を演出した。
最後にインドネシアで流行っている「心の友」という歌を、「アンクルン」という竹製の打楽器で、楽しくリズムをとりながら、声高らかに歌った。
締めくくりに舞台に登場した6年生児童は、「スラマシアン」(こんにちは)と、予習済みの現地言葉を使って頭を下げ、お礼に「手をつなごう」など2曲を合唱。
子供たちは、情熱的な民族舞踊に驚き、大学生たちも子供たちの素直な対応に笑顔を見せて、お互いに大きな拍手で、讃え合っていた。
橋本市国際親善協会の後藤加寿恵(ごとう・かずえ)会長は、「教育大学の皆さんには、橋本の会員宅でホームステイしていただき、この日の公演をお願いしました」と説明。「インドネシアの伝統芸能に詳しい、冨岡さんにわかりやすく通訳してもらったので、子供たちには、インドネシアの民族舞踊、民族音楽の素晴らしさが、よく理解できたと思います」と話した。
写真(上)は「ジャイポン」という民族舞踊を披露する教育大学の学生たち。写真(中)は武術をベースにした仮面舞踏を踊る教育大学生。写真(下)は学生たちにお礼の歌を唄う橋本小学校の6年生児童たち。


更新日:2014年12月21日 日曜日 00:00

関連記事

ページの先頭に戻る

  • 標準
  • 大
  • RSS
  • サイトマップ

検索

過去の記事