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黒河道〝雑事のぼり〟再現~金剛峯寺へ畑ごんぼ奉納

和歌山県橋本市西畑の農事組合法人「くにぎ広場・農産物直売交流施設組合」=岡本進(おかもと・すすむ)組合長=は、12月15日、郷土の名物「畑ごんぼ」を高野山真言宗総本山・金剛峯寺=中西啓寶(なかにし・けいほう)管長・座主=に奉納した。今回は組合役員が、背負子(しょいこ)で畑ごんぼを担ぎ、山麓から参詣古道・黒河道(くろこみち)を歩いて本山に届ける、昔ながらの「雑事(ぞうじ)のぼり」を再現。対応した添田隆昭(そえだ・りゅうしょう)宗務総長は、「弘法大師様にお供えもの有難とうございます」と謝辞を述べ、「雑事のぼりの歴史再現の意味は大きい」と讃えた。
奉納された「畑ごんぼ」は、菰包(こもづつみ)に収め、二つの背負子で運んだ11本と、箱入りで納めた12本の計23本(21キロ)。「畑ごんぼ」は最大で長さ1メートル余り、太さ7センチのジャンボなもの。
この日、同組合の素和治男(そわ・はるお)理事ら2人が、その背負子を担ぎ、橋本市南馬場の同組合産直市場「くにぎ広場」を出発し、黒河道入口の同市賢堂の定福寺=生地清祥(おいじ・せいしょう)住職=で、道中の安全祈願をしたあと、県市、市教委職員ら約30人とともに再び出発。同広場から積雪の金剛峯寺まで、約19キロを約8時間かけて歩いた。
金剛峯寺・大広間での奉納式では、素和理事ら2人が、背負子を担いだまま登場。県市職員や市教委職員ら30人も着座。添田・宗務総長に対し、岡本組合長が奉納目録を読み上げ、素和理事ら2人が、菰包みと箱入りの「畑ごんぼ」を奉納。添田・宗務総長から感謝状を贈られた。
添田・宗務総長は「黒河道は戦国時代、お大師さまが瞑想している高野山で、豊臣秀吉が無理に能楽を開くと、雷鳴がとどろき、あわてて逃げ帰ったと言われている道です」と説明。また、「昔は山麓の野菜などの食料を、黒河道を登って高野山に届けてくれました。この〝雑事のぼり〟は途絶えていましたが、きょうはその歴史再現を確認させていただきました」と謝辞を述べた。
岡本組合長は「今年の畑ごんぼは、大きくて、柔らかく、おいしい、最高の出来栄えです。来年の高野山開創1200年記念大法会を控え、私たちの畑ごんぼを無事奉納できてうれしいです」と喜びを伝えた。
橋本市と市教委などは、黒河道の国史跡指定、さらに世界遺産・拡大登録を目指していて、この日も大勢が参加、「畑ごんぼ雑事のぼり」を盛り立てていた。
写真(上)は畑ごんぼを背負子で担ぎ定福寺付近から黒河道を登る素和さんら一行。写真(中)は金剛峯寺に畑ごんぼ入り背負子を担いで登場した素和さんら2人。写真(下)は「畑ごんぼ」の奉納目録を読み上げる岡本組合長=右手前=と添田・宗務総長=左=ら。

更新日:2014年12月16日 火曜日 00:00

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