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ジャズドラマー朝倉聖さん、高野山で音楽療法20年

関西を中心に活躍中のジャズドラマー・朝倉聖(あさくら・きよし)さん(65)=大阪府守口市=は、和歌山県高野町高野山の特別養護老人ホーム「南山苑」=西辻政親(にしつじ・まさちか)苑長=で、お年寄りに「音楽療法」を行い、「楽しい」「元気になれる」と喜ばれている。朝倉さんは「老いとは、誰もが通る道で、私も皆さんのお陰で、健康をいただいています」と話した。
朝倉さんは「大阪城野外ステージこけら落としジャズコンサート」「ジャズイン高野山」「高野山大学100周年記念コンサート」「中之島ジャズコンサート」「大阪花の博覧会コンサート」「神戸ジャズピクニックコンサート」「中国杭州ジャズコンサート」「チャリティジャズメッセ」など,、数多くのコンサートに出演、ジャズファンから拍手・絶賛されている。
朝倉さんは平成7年(1995)から「南山苑」で、当初は毎月1回、7年前からは毎月2回、約20人のお年寄りを相手に「音楽療法」を実施。先ず、左右両手でグー・パーを同時に出す、自分の拳(こぶし)で自分の肩を叩くなど、入念に頭と体の準備運動。この後、大太鼓、小太鼓、シンバル、鈴、カスタネットなどの楽器と、マイクを使い、朝倉さんの指揮で、楽器演奏したり、歌ったり…。
お年寄りは、平成23年(2011)から毎年9月、高野山・苅萱堂での「音楽奉納の会」に参加。1年間の練習の成果を発表・奉納してきた。次回は「南山苑歌」「ふるさと」「南国土佐を後にして」「りんごの唄」「空海」の5曲を発表・奉納する予定で、お年寄りは猛特訓を受けている。
朝倉さんは、大阪府吹田市の特別養護老人ホームでも、32年前から高齢者に音楽療法を実施。お年寄りだけでなく、社会福祉施設にとっても、ありがたい存在。
西辻苑長は「プロ・ドラマー朝倉さんの、お年寄りへの健康を思う心は深く、迫力満点の指導をしてくれます。そのお陰で、お年寄りは、音楽療法の日を心待ちにし、元気そのものです」と感謝。
朝倉さんは「お年寄りにとって、音楽は難し過ぎてもだめ、やさし過ぎてもだめです。いいあんばいに、練習してもらいながら、頭も体も活性化していく。その練習の中で、むしろ、私の方が元気をいただいています」と、謙虚に話していた。
写真(上)は朝倉さんの指導で楽器演奏したり、歌ったりする南山苑のお年寄りたち。写真(中)お年寄りと一緒に手拍子をとる朝倉さんと電子オルガンを弾く土屋真美(つちや・まみ)さん。写真(下)は朝倉さんの指導で「南山苑歌」を歌うお年寄りたち。


更新日:2014年11月27日 木曜日 00:00

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