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高野山・蓮池に新太鼓橋~開創1200年・架橋へ

世界遺産・高野山真言宗総本山・金剛峯寺(和歌山県高野町)は、平成27年春の「高野山開創1200年記念大法会」に向けて、今、壇上伽藍(だんじょうがらん)の蓮池(はすいけ)で、池中央の小島に渡れる太鼓橋の架橋工事を進めている。池中央の小島には雨乞いの仏様・善女竜王が祀られていて、来春以降は、壇上伽藍・金堂で法会を営む僧侶や、五穀豊穣を祈る参拝客らが利用、美しい光景が繰り広げられることになる。
総工費約4100万円で、この夏、文化庁の史跡・形状変更許可を得て着工。年内完成を目指していて、池の浚渫(しゅんせつ)、そして架橋へと進められる。
蓮池は、すでに再建され、四天王像を安置した伽藍・中門の東側にあり、小島には明和8年(1771)建造の祠(ほこら)に善女竜王が祀られ、現在、池の東側から小島に向けて一本の太鼓橋が架かっている。
今回は、池の西側から小島に向けて架橋。新しい太鼓橋は木製(橋脚コンクリート)で、長さ約16メートル、幅約2・5メートル。小島を経由して既設の太鼓橋と一直線にする設計で、その眺望は、二つの太鼓を描いたような光景となる。
金剛峯寺によると、この蓮池は鎌倉時代以降の絵図に登場。2本の橋や3本の通路が描かれ、その形状は長い歴史の中で変遷してきた。
来年4月2日の「高野山開創1200年記念大法会」初日には、先ず伽藍・中門の落慶法要と四天王像の開眼法要が行われ、それを契機にして新しい太鼓橋も渡れることになる。法会の僧侶の列は、既設の太鼓橋から、小島を経て、新設の太鼓橋を渡り、中門をくぐって伽藍・金堂まで練り歩くので、蓮池を渡る僧侶の美しい光景が見られそう。
写真(上、中、下)は浚渫、架橋工事が進められている高野山・壇上伽藍の蓮池。見えている橋は、既設の太鼓橋。


更新日:2014年11月25日 火曜日 00:17

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