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橋本ブランド「裁ち寄り処」から発信~改装オープンへ
和歌山県橋本市=平木哲朗(ひらき・てつろう)市長=は、JR和歌山線・高野口駅前大通りの地場産業振興センター「裁ち寄り処」の内部を大改装し、来年4月から、地場産品の展示とその〝ブランド〟を国内外にアピールする拠点として、再オープンする。平木市長が高野口駅前大通りで開かれた「歩行者天国」での挨拶などで、大勢の市民を前に「官民一体で頑張ります」と誓い、市民から大きく期待が寄せられている。
「裁ち寄り処」は平成16年(2004)7月、IT地域交流センターとしてオープン。元銀行の木造2階建て(約400平方メートル)で、1階は地場産品の展示販売、産品作り体験、喫茶コーナー、2階はIT体験・教室などを開催。高野口商工会=苅田一郎(かりた・いちろう)会長=が指定管理者となり、運営している。
平木市長は市民に「この裁ち寄り処を〝チーム橋本〟として活用したい」と公約。今春、市長に初当選した後、9月市議会で、議員の質問に積極姿勢を示し、改修費約1100万円と備品・什器類約300万円の予算が可決された。
市の計画によめと、1階は飾り棚や照明、トイレを改造し、元銀行の事務的な雰囲気から、明るいギャラリー的な雰囲気にイメージチェンジして、2階は事務所とする。
来年4月以降は、市職員と市民・団体が協力し、1階にブランド品を展示する。例えば高野口町の織物工場で生産される、新幹線の車内や高級車のシートなどに使用されているパイル織物、それを材料に作られた毛布、洋服、再織のバッグ、ハンカチ、帽子、ストール、また、国の伝統的工芸品の紀州へら竿や、県の伝統的工芸品の紀州高野組子細工品などを並べることになる。
さらに、国城山系の伝統の畑ごんぼ、甘い橋本の柿・ぶどう、名産の鶏卵、スイーツ、柿の葉寿司、マッシュルームなど、沢山の自慢の品を出品。さらに担当員は、これらを企画・実践するとともに、インターネットなどで国内外に発信。自らもブランド品の販売、営業活動を行うことになる。
「裁ち寄り処」は、すでに開設満10年。高野口駅から近い交流拠点として、いまや人気度・知名度もかなり高くなっている。平木市長は「ここを基盤にすれば、ひろく橋本のブランドを知ってもらえる」と語り、発信基盤づくりに大きな意欲を見せている。
写真(上)は来春〝ブランド発信の拠点〟となる「裁ち寄り処」。写真(中、下)は現在の「裁ち寄り処」の内部。