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ギャラリー&カフェ、市役所前に開店~書展・開催中

和歌山県橋本市東家の橋本市役所近くに、このほど「ギャラリー&カフェ・よしむら」=吉村恵輔(よしむら・けいすけ)さん経営=が開店し、今、同市学文路の日本教育書道連盟審査会員・金森江仙(かなもり・こうせん)さんとその弟子たち約50人の「書展」が開かれ、コーヒーの香りのする中、書の愛好家を喜ばせている。「書展」は9月末まで。鑑賞無料。

同店は市役所東約30メートルの国道24号線沿い南側の4階建てビル1階で、8月8日、これまでの「ヨシムラ人形店」を改築・オープン。自動ドアの入口(幅約5メートル)を入ると、3分の1以上のスペースがギャラリー、その奥まったところが、ゆったり座席14席を備えたカフェで、落ち着いた雰囲気に包まれている。

同書展は、自宅の書塾を中心に、書道を教えている金森さんと、橋本市内や奈良県五條市、大阪府堺市の、小学生から大人まで、約50人の弟子たちの作品約100点を出展。

いずれも日本武道館・高円宮杯・入賞作ばかりで、心を込めた楷書、行書、草書、仮名の文字が、毛筆、硬筆で書かれ、軸装、額装にして飾られている。

店主・吉村さんの妻・喜美代(きみよ)さんは、金森さんの一番弟子とうたわれ、その秀逸な金紙金泥の「般若心経」と、仮名の「高野切第三種」(いずれも日本武道館・特別賞)の軸装は、同店表のウインドーに掲示。また、稲森香穂(いなもり・かほ)さんの創作作品「新しい傘と お散歩」と書いた軸装や、さらには「山里の春」「高原」などと、丹念に書いた小中高校生らの額装などは、ギャラリーに展示されていて、見る人たちの心に響いている。

金森さんは、アメリカやフランス、オーストリアなど、海外でも書道(日本文化)活動を展開。「書は、太い線や、細い線など、微妙に異なる線で、意味のある字を表現します。イエスかノーかわからない、その筆跡の中に、すべてを言い尽くさない、対立しないという、日本の〝寛容さ〟があります」と説明。「国外では、その日本の寛容さが、書の神髄であると、発表しています」と話した。

吉村さん夫婦は「10月からは、人形展に切り替わりますので、書道ファンは今のうち、人形が好きな方は、その後、気軽にお越しください」と言っている。

同店の定休日は木曜日。電話=0736・32・3365。

写真(上)は書家・金森さんと金森さんの書作品。写真(中)はギャラリーに展示された書作品の数々。写真(下)は吉村喜美代さんと吉村さんの書作品。


更新日:2014年9月20日 土曜日 00:00

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