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コスモスが開花、揚羽蝶もいて~中将姫の里の秋
奈良時代の女性ヒロイン・中将姫が隠れ住んだとされる伝説の舞台、和歌山県橋本市恋野の浮御堂の池周辺で、9月12日現在、ピンク色のコスモスが開花し、そろそろ見頃を迎えている。
コスモスは今月上旬から咲き始め、池周辺では今、数十輪が開花し、やや涼しくなった風に揺れている。池では大きな鯉が、ゆったりと輪を描いたり、親子の亀が首を出して、目をぱちくりさせたり。そばの休憩所では、手弁当を広げて、昼を楽しむ若い女性の姿も。
一方、近くのカフェギャラリー「藪椿(やぶつばき)」の玄関付近では、これまた数十輪のコスモスが咲き競っている。店主の新田綾子(にった・あやこ)さんが種を撒いたもので、田んぼの畦道は、細い緑の葉にうず高く覆われ、揚羽蝶が休息したり、赤とんぼが旋回したり。訪れる常連さんが、思わず見とれている。
中将姫旧跡保存委員会=田中治(たなか・おさむ)会長=によると、中将姫は容姿端麗で、英知に富み、恋野の里では、2年3か月過ごしたとされる。それだけに、恋野を訪れる人たちは、コスモス色に心染められ、古(いにしえ)ロマンに夢を馳せている。
コスモスは、今、次々と蕾(つぼみ)をつけ、ここ暫くは、見頃が続きそう。
「藪椿」は日曜と月曜が定休日。9月13日(土)~同23日(火・祝)は臨時休業している。
写真(上、下)は浮御堂の池畔で開花したコスモス。写真(中)は「藪椿」のコスモスの葉で休息する揚羽蝶。
更新日:2014年9月13日 土曜日 00:00