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ガンバレ!児童生徒ら力泳~前畑さん生誕100年

オリンピック・水泳の金メダリスト・前畑秀子(まえはた・ひでこ)さんと古川勝(ふるかわ・まさる)さんの2人の古里である和歌山県橋本市の「市民プール」で、7月31日、前畑さん生誕100年周年記念・水泳競技「前畑秀子・古川勝 記念大会」が開かれた。

橋本市水泳協会が主催、橋本市教育委員会が共催、橋本市体育協会、和歌山県水泳連盟の後援で、同水泳協会の越山雅巳(こしやま・まさみ)会長が「きょうは前畑秀子さんの生誕100年記念の大会で、来年はわかやま国体です。自分の心にガンバレと言いながら、練習の成果を発揮してください」と挨拶。来賓の前畑さんの長男・兵藤雅臣(ひょうどう・まさおみ)さんは「水泳により、心身を強くして、人生の糧にしてほしい」と激励した。

鱗雲(うろこぐも)が流れ、入道雲が起きる炎天下の橋本市民プールで、橋本市内の小中学生計230人が参加。それを上回るほどの父母らが見守る中、小学校の低・中・高学年、中学校の各部、自由形や平泳ぎなど各種目別に分かれて、全力で優勝・新記録を競った。

今回は、小学生13人(うち男子9人)、中学生3人(女子)が大会新記録を打ち立て、50メートル自由形で大会新記録を出した古佐田丘中学校2年・辻千夏(つじ・ちなつ)さんは、「新記録を出せて、とてもうれしいです。これからも水泳部でしっかりと練習、まず近畿大会で頑張り、わかやま国体には、ぜひ出場して、好成績を上げたい」と力強く話した。

また、今回は「前畑さんのベルリン・オリンピック200メートル平泳ぎの姿」や「にこやかに手を振っている前畑さんの笑顔」の写真=母校・椙山(すぎやま)女学園提供=で飾ったクリアファイルが、出場選手全員に贈られたほか、兵藤雅巳さんが100メートル平泳ぎ優勝者に「前畑生誕100年記念賞」(金メダル)を贈呈。これを獲得した選手や家族らは、「すごく大きな励みになり、いい思い出になります」と大喜びだった。

また、大会関係者は「市内の高校生がスタッフになり、猛暑の中、大会準備や後片付けに活動してくれたし、出場した小学生は、力強い中学生の泳ぎを目の当たりにして、ファイトがわき、いいところを学んだと思います」と語った。

この日は、前畑さんがベルリン・オリンピック(1936)水泳女子平泳ぎで、金メダルを獲得した際、NHKの実況中継で河西三省(かさい・さんせい)アナウンサーが「前畑ガンバレ、前畑ガンバレ」と20回以上も連呼して、全国民の心をゆさぶった録音テープも流され、改めて前畑さんの偉業を伝えた。

写真(上、下)は前畑秀子さん生誕100周年記念「前畑秀子・古川勝 記念大会」の表彰風景。写真(中)は出場選手全員に贈呈された「前畑秀子さん生誕100年記念」のクリアファイル。


更新日:2014年8月1日 金曜日 00:00

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