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玉川峡で卯の花が満開~温泉客ら♪童謡口ずさむ
卯の花(うのはな)のにおう垣根に♪と、日本の童謡にうたわれた卯の花が、関西の自然の奥座敷、和歌山県橋本市を流れる玉川(紀伊丹生川)の畔(ほとり)で満開になり、とくに都市部から訪れる観光客の心を癒している。
卯の花は、アジサイ科ウツギ属の落葉低木。卯月(うづき=旧暦4月)に咲くことからそう命名され、茎が中空に伸びることから空木(うつぎ)とも呼ばれている。
その卯の花は今、橋本市宿の温泉宿泊施設「やどり温泉いやしの湯」から橋本市の犬戻り付近にかけて、玉川峡のあちこちに群生し、真っ白い花をいっぱい開花。まるで無数の紋白蝶(もんしろちょう)が、楽しく群舞しているよう。
訪れる温泉入浴、散策客らの中には、思わず「卯の花の におう垣根に ほととぎす 早も来鳴きて 忍音もらす 夏は来ぬ♪」と、童謡「夏は来ぬ」(作詞・佐々木信綱、作曲・小山作之助)を口ずさむ人もいる。
玉川峡の自然に詳しい〝やどり地域振興協会〟理事長の上西進(うえにし・すすむ)さんは「ここでは早くも初蝉(はつぜみ)の声、初蛙(はつがわず) の声が、川のせせらぎにまじって聴こえるし、卯の花も、ここ10日ほどが見頃でしょう。初夏の自然を満喫できます」と言っている。
写真(上、中、下)は玉川峡で満開を迎えた卯の花。
更新日:2014年5月29日 木曜日 00:00