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なぎなた全国優勝~和歌山県チーム~国体Vも期待
なぎなたの和歌山県代表チームが、同県九度山町の九度山スポーツセンターで開かれた第55回都道府県対抗なぎなた大会(紀の国わかやま国体リハーサル大会)の演技競技の部で初優勝し、試合競技の部でも24年ぶり2度目の優勝を飾った。両部合わせた総合優勝は、同大会史上3度目の快挙であり、県民から「わかやま国体では、ぜひ、全国制覇を…」と期待の声が高まっている。
同大会は全日本なぎなた連盟、九度山町などが主催、同県なぎなた連盟主管、文部科学省などが後援。
出場選手は、試合競技に山本千代(やまもと・ちよ)錬士、山内綾(やまうち・あや)5段、山崎美加子(やまざき・みかこ)錬士、塚本紀衣(つかもと・きえ)4段、角谷香織(すみや・かおり)3段の5人、演技競技に山本千代錬士、山内綾5段の2人。このうち山崎錬士は監督兼選手を務め、橋本・伊都地方からは、塚本4段(初芝橋本高校教諭)、角谷3段(九度山町教委職員)の2人が出場した。
競技は5月24、25両日、開催され、和歌山県チームは試合競技の部で24点を得点、2位の熊本県に3点差をつけて優勝、演技競技の部で2位の島根県に3点差をつけて初優勝、総合得点は48点で、2位の兵庫県に21点の大差をつけて総合優勝を果たした。
和歌山県チームは、試合競技で優勝候補の大分県を準決勝で下し、演技競技でも3連覇中の強豪・東京都を3回戦で下し、堂々の戦いぶりを見せた。
会場には紀の国わかやま国体を想定して、仮設の選手控室や、国体グッズ、郷土特産品の販売コーナーも設置され、武道の緊張感と、楽しい雰囲気がいっぱいだった。九度山町では、小中学校の授業に必須科目として「なぎなた」を導入。定期的に「なぎなた教室」を開くなど、町を挙げて「なぎなた競技」の盛り上がりを図っている。
角谷3段は、九度山町の田口勝(たぐち・まさる)教育長と、同町教委国体推進室の阪中幹平(さかなか・みきへい)室長とともに5月26日、伊都振興局を訪れ、古田雅昭(ふるた・まさあき)局長に優勝を報告。角谷3段は「国体に出場できる選手は3人なので、選手に選ばれるよう、しっかり練習に励みたい」と誓い、古田局長は県チームを祝勝するとともに、「なぎなたを橋本・伊都地方のスポーツとして盛り上げ、国体での健闘を祈ります」と讃えた。
写真(上、中)は都道府県対抗なぎなた大会で白熱戦を展開する和歌山県チーム。写真(下)は優勝報告した角谷3段=中央=と古田局長=右=、中林憲一・伊都振興局地域振興部長。