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〝さくらんぼ狩り〟園児ら大歓声~故・丹生さんの庭

和歌山県橋本市吉原の元銀行マン・丹生己三(にゅう・きぞう)さん(故人)が、自宅庭で育てた〝桜桃(おうとう)の木〟で、5月14日、近くの橋本市立山田保育園=上野千津(うえの・ちづ)園長=の園児らが、「さくらんぼ狩り」を楽しんだ。

桜桃の木は、高さ・枝張りとも約3メートルの大きさで、今年も枝々に無数の真っ赤な実をつけ、丹生さんの妻・勝子(かつこ)さんが、網をかぶせるなどして、野鳥から守ってきた。

この日、3~5歳児37人が、2列縦隊で手をつないで到着。さっそく、手で摘み取ったさくらんぼを口に運び、それぞれ「わあー甘い」「それでも酸っぱい」などと大歓声。さらに、素手で収穫したさくらんぼを、先生が待ち受ける金属製の皿へ次々と収めた。「昼のおやつの時間に味わう」という。

この桜桃の木は、己三さんが30数年前、和歌山県紀の川市の〝長田観音の市〟で買った苗木を植栽し、丹精込めて育ててきた。己三さんは3年前に他界したが、今は42歳になる長男が、まだ保育園児だった頃から、毎年〝さくらんぼ狩り〟を始め、その後、3人の孫たちも参加してきた。

上野園長は「この行事は、毎年、みんな大喜びで、大切な思い出になっています。丹生さんに感謝しています」と言えば、勝子さんは「主人の植えた木が、こんなに子供たちに気に入られて、主人が一番喜んでいると思います」と語った。

写真(上、下)は桜桃の木でさくらんぼ狩りを楽しむ山田保育園の園児たち。写真(中)は徒歩で桜桃の木の下に到着した園児たち。


更新日:2014年5月15日 木曜日 00:00

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