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たんぽぽの穂絮とばしたい~恋野の畦に刈り残す
和歌山県橋本市恋野の田園地帯にある、カフェギャラリー「藪椿(やぶつばき)」=新田綾子さん(にった・あやこ)さん経営=の玄関付近や、周辺の田の畦道にたんぽぽ(在来種)が無数に咲いていて、近隣市町から訪れる人たちが、楽しそうに眺めている。
同店玄関前の柿の木の周辺では、すでにたんぽぽが穂絮(ほわた)に変わりつつあるが、田の畦道ではたんぽぽが斑(まだら)な形に刈り残されていて、日光を浴びるたびに、瑞々しい黄の色を放っている。近く、たんぽぽの花は、次々と穂絮(ほわた)に変わり、その種子が風に運ばれることになる。
新田さんの話では、「ここのたんぽぽが、あまりにも美しい」ので、地元の自然農法家・中山隆士(なかやま・たかし)さん(56)に昨年、「ぜひ、たんぽぽの穂絮が、風に乗って飛んでほしい。このあたり一帯が、たんぽぽの里になるように…」とお願いしたということで、今年、中山さんが、そっと刈り残してくれたらしい。
たんぽぽは、10数本が一群れに咲いたり、一本ずつ飛び飛びに咲いたりしていて、訪れる人たちは「たんぽぽも綺麗ですが、刈り残す気持ちが、もっとうれしいね」と喜んでいた。
「藪椿」は日曜日と月曜日が定休日。6日(火)は臨時休業になっている。
写真(上、下)は中山さんの田の畦道に刈り残されたたんぽぽ。写真(中)は「藪椿」玄関前で美しい穂絮をつけたたんぽぽ。
更新日:2014年5月3日 土曜日 00:09