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雨でも「はっきょい!」子供相撲~隅田八幡の土俵

子供の心身鍛錬と郷土愛を育てる和歌山県橋本市隅田町垂井の第33回「隅田八幡相撲大会」(隅田相撲愛好会主催)が、「昭和の日」の4月29日、同神社境内・相撲場で開かれ、大勢の保護者らが見守る中、子供たちが熱戦を繰り広げた。
地元の隅田、恋野、境原、あやの台の4小学校の児童計41人(うち女子6人)が出場。寺本嘉幸(てらもと・よしゆき)宮司が土俵で祝詞(のりと)をあげた後、同相撲愛好会の栢木義夫(かやのき・よしお)会長が「裸でしっかり戦い、戦った相手と友達になり、いい思い出を残してください」と挨拶。橋本市の小林俊治(こばやし・しゅんじ)教育長、地元の石橋英和(いしばし・ひでかず)市議会議長、上田良治(うえだ・りょうじ)県会議員らが来賓祝辞を述べた。

この日は雨天となったが、土俵は立派な上屋付きで、その四方をブルーシートなどで覆っていて、競技は雨音の中で始まった。

名前を呼ばれた子供たちは土俵上で一礼。中央で蹲踞(そんきょ)の姿勢をとり、行事が軍配を上げた瞬間、全力でぶつかり合う。

土俵中央で投げられたり、土俵際でうっちゃったり。中には行事軍配に「ものいい」がついて「とり直し」になるなど白熱船を展開。観覧席からは「がんばれ」「その調子」などと檄(げき)が飛びかっていた。

栢木会長は「約30年前、雨でも相撲大会が開けるようにと、郷土の皆さんの御寄附で土俵に上屋を設けました。以来、大会が雨に見舞われたのは3回目ですが、お陰様でこの通り雨でも平気です」と説明。

「昔、この土俵で相撲体験した子供たちも、今では30、40歳代の立派な社会人。きょうはその子供たちも元気に出場しています。相撲は国技であり、大切な日本の心を育んでいます」と喜んでいた。

写真(上)は立ち合い寸前、闘志満々、お尻を上げ、にらみ合う子供たち。写真(中)は本部席右端で開会挨拶をする栢木会長。写真(下)は子供たの奮闘に声援を送る観覧席の人たち。


更新日:2014年4月30日 水曜日 00:10

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