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ミツバツツジ満開~中将姫の里~自生の美そこに

奈良時代の女性史のヒロイン・中将姫伝説で名高い和歌山県橋本市恋野の似賀尾池(にがおいけ)周辺で、ミツバツツジ(三葉躑躅)が自生し、薄紅色の花を咲かせている。
恋野区はその昔、中将姫が隠れ住んだと言われる山里で、似賀尾池は中将姫が観音様を祀った〝中将が森〟から、南斜面の車道を約1キロ登ったところ。松林や雑木林に囲まれていて、堤防沿いには散策道もある。
「ミツバツツジ」とは、花が咲いた後、3枚の葉が枝先に着くことから命名されたと言われ、散策道わきの小高い丘や、雑木林の谷間(たにあい)に、本数こそ極めて少ないが、高さ約2メートルに生育。薄紅色の花びらは、楚々として風になびき、枝には無数の蕾をつけている。
近郊からマイカーで訪れた家族連れや若いグループは、堤防のベンチに座って、鶯(うぐいす)の声を聴いたり、雑木林に分け入ってミツバツツジをカメラに収めたり。春のひとときを楽しんでいた。
辻本賢三区長は「似賀尾池のミツバツツジは、私たち区民が植栽したものではなく、すべて自生のものばかりです。この山里の桜見物も最高ですが、ミツバツツジはまた格別な美しさです」と話した。
写真(上、下)は似賀尾池周辺に満開のミツバツツジ。写真(中)は無数の蕾をつけた似賀尾池周辺のミツバツツジ。


更新日:2014年4月9日 水曜日 00:02

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