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国城山〝花見ハイカー〟で賑わう~23日は餅まき

和歌山県橋本・伊都地方は4月7日、絶好の花見日和に恵まれ、紀の川南側の国城山(くにぎさん=552メートル)は、大勢の〝花見ハイカー〟で賑わった。頂上の国城神社の世話役・岩橋亮治(いわはし・りょうじ)さん(69)は「15年前の台風で、国城山の木々が、ほとんど倒れてしまい、その丸裸の山に植えた桜並木が、今、見事に育ってくれています」と喜んでいる。
もともと国城山は杉や檜(ひのき)に覆われ、国城神社は鬱蒼(うっそう)とした森に隠れていた。ところが平成10年(1998)9月25日、紀伊半島を襲った大型台風で、巨樹を含めてほとんどなぎ倒され、無残な〝裸山〟と化した。
国城神社は橋本市西畑、南馬場、清水地区の氏神で、地元住民は倒木整理の後、神社周辺に桜とモミジの苗計300本を植樹。そのうち約200本が根付き、今では15年生の若桜が、瑞々しい花を咲かせている。
この日、国城神社の拝殿・休憩所から、外を見下ろすと、参道わきの桜並木は、さながらピンクの雲のごとし。眼下には、紀の川流域のまちや和泉葛城山、三石山、金剛山が霞んで見える。
リュックサックを担いで登ってきた〝花見ハイカー〟らは、拝殿・休憩所で昼食を味わった後、大きく深呼吸したり、桜と下界をバックに記念撮影したり。春爛漫の光景を呈していた。
国城神社では毎年4回の〝大祭〟があり、4月23日の春の大祭は、午前11時から餅まきで祝う。8月23日の灯火祭(ひともしさい)では「家内安全」「商売繁盛」を祈る。11月23日の秋季大祭は、午前11時から餅まきで祝い、1月1日の元旦祭(がんたんさい)は、甘酒を振る舞うことにしている。
岩橋さんは「国城山は気軽に登れる高さの山なので、
どうぞ遊びにきてください」と言っている。
写真(上)は国城神社の拝殿休憩所から見た満開の桜。写真(中)は国城山・展望台の双眼鏡で春の景色を眺める女性たち。写真(下)は国城山頂上から展望した満開の桜と橋本・伊都地方の風景。


更新日:2014年4月8日 火曜日 00:30

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