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北森さん「陶展」開幕~逸品に女性ファンら続々と

若い頃、奈良・東大寺の長老に指南を受け、現在、近畿一円で活躍中の陶芸家・北森義人(きたもり・よしと)さん(49)=和歌山県橋本隅田町山内=の「陶展(とうてん)」が3月21日、郷土の同市恋野989、カフェギャラリー「藪椿(やぶつばき)」の別棟〝いろりの間〟で始まった。今回は、温かい作風の花器に、あちこちで椿や水仙などが生けられ、会場には日本の春の趣(おもむき)が漂っている。27日(木)まで。入場無料。
「藪椿」の〝いろりの間〟は、奈良時代のヒロイン・中将姫ゆかりの恋野の丘陵地にある古民家。床の間、畳の間、板の間があり、障子の薄明かりが素敵。北森さんは、そこに壺や湯飲み、花入れなどの器、木に文字を彫った扁額(へんがく)、陶器製の灯り、木製の花台(かだい)など、計約200点を展示した。
とくに今回は、陶器への花の飾り付けが特徴。例えば、壺に椿を活けて、透かし鉢と一緒に花台に並べ、その向こうの円卓には徳利(とくり)や杯(さかずき)、皿などが並ぶ。
飾り棚の上のサイコロ型の壺には水仙を活け、棚には擬宝珠(ぎぼし)型の灯りなどが並び、壺の脇にあけた丸い穴にも、蕾(つぼみ)の椿を活けて、美しい存在感を示している。
北森さんは大阪芸術大学を卒業後、陶芸家、書家、画家としても透徹した東大寺の元長老・清水公照(しみずこうしょう)師(故人)に師事。北森さんが自らの手で自宅裏に築いた〝穴窯(あながま)〟で、大鉢、絵皿、泥仏などを共同製作し、清水師の教えを受けて、修業を重ねた。「悟りとは、居眠りに入る時の、あの心地よい感覚のようです」と、教わった言葉が忘れられないという。
「陶展」には開幕早々、とくに多くの女性ファンが訪れ、陶芸品を手に取ったり、正座して眺めたり。北森さんは「私の作品と私の飾り付けを、皆さんにご覧いただけてうれしい」と話していた。
展示は午前10時~午後6時(最終日は午後5時)。問い合わせは北森さん(〒648・0003 橋本市隅田町山内668 (電話0736・36・2939)。
写真(上)は椿を差した壺と陶芸品に見入る女性たち。写真(中)は飾り棚の上で水仙を活けたサイコロ型の壺。写真(下)は蕾の椿を飾った壺。

更新日:2014年3月22日 土曜日 00:00

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