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〝柿五輪〟あっても?…紀北応援~高校生パワー見事

和歌山県立橋本高校の生徒有志らでつくる「輝北(きほく)応援の会」主催の郷土アピールイベント「輝北応援の会 地域を知ろう」が、2月22日、同市高野口町の橋本市産業文化会館(アザレア)大ホールで、初めて開かれた。県内のキャラクターが集合し、地元出身のシンガーソングライター浦部陽介さんがミニライブ、橋本高校3年の元生徒会長でFMはしもとパーソナリティー島田凌弘(しまだ・りょうこう)君らの「公開録音」などが展開され、会場から〝若者の前向きイベント〟に大きな拍手が起きていた。
イベントは同高校の男女生徒の司会でスムーズに進行。「大集合!可愛いキャラクター」では、紀北地方のキャラクターが続々登場。九度山町の戦国武将・真田幸村を表した「ゆっきー」は、地元の弘法大師・空海の御母堂を祀る慈尊院などを紹介。JA紀北かわかみの「かきたん」は、日本一の紀北の柿をPRするとともに、会場の人たちと〝ジャンケン大会〟を行い、勝者に賞品を贈呈した。
また、橋本商工会議所の「ひねキング」は独自商品「ひねキングカレー」などを宣伝。和歌山県警の紀州犬をモチーフにした「きいちゃん」は、犯罪や交通事故に巻き込まれないように警告。この後、浦部さんが「イメージ」や「コロガリ コロガル」など3曲を、ハーモニカ&ギターで、高らかに歌い上げ、さらに登場した紀の国わかやま国体のキャラクター「きいちゃん」や、女子ダンサー2人とともに、同国体イメージソング「明日へと」を披露、会場から喝采を浴びていた。
この後「FMはしもと」の公開録音が行われ、島田君ら高校生5人(うち女生徒1人)が登壇、もう1人は音響を担当しながら参加。島田君は「こんなこと知ってますか」と設問し、「そう1998年の2月22日は長野五輪の閉幕日。あすはソチ五輪閉幕日」などと参加者を驚かせ、さらに高校生同士のやりとりで、「橋本の名前は応其上人の紀の川架橋で、その橋のたもとのまち・橋本となった」こと、「高野口町には文化財、葛城館や前田邸、高野口小学校がある」こと、「九度山町は、弘法大師が月に九度、高野山麓の慈尊院に来ている母に会いに下山したので付いた」ことなどを紹介。
生徒たちは途中「ソチ五輪は冬季五輪なら、橋本に〝陶器五輪〟があってもいいのでは」と疑問符を発し、それを受けて島田君は「そうです。橋本・伊都地方は柿の名産地。夏季ならぬ〝柿五輪〟があってもいいのでは」と、面白いアイデアを述べて、会場をどよめかせていた。
ある男性は「高校生だけで、こんなイベントを企画し、やり遂げたことは立派。会館代など費用集めに奔走し、断られたり、慰められたり。この体験を将来の郷土づくりに生かしてほしい」と期待していた。
写真(上)は紀の国わかやま国体のキャラクター「きいちゃん」らとともに、国体イメージソング「明日へと」を歌う浦部陽介さん。写真(中)は檀上で公開録音のトークを繰り広げる島田君=中央=ら。写真(下)は会場の人たちとジャンケン遊びに興じるJA紀北かわかみの「かきたん」。


更新日:2014年2月23日 日曜日 00:01

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