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食べてね富有柿~真土・万葉の里~駐車場設置も

万葉人が往来したことで名高い和歌山県橋本市隅田町真土の落合川〝飛び越え石〟周辺の「真土・万葉の里」で、今秋から観光客には無料で富有柿(ふゆうがき)を提供し、将来は車の進入路・駐車場を設けることになった。真土区の元区長・中谷久光さんは「ここで春夏秋冬、大勢の観光客に楽しんでいただきたい」と、郷土の景観保全と活性化に努めている。
〝飛び越え石〟は和歌山・奈良の県境を流れ紀の川に注ぐ落合川にある2つ巨石のこと。1つは和歌山側、もう1つは奈良側にあり、普段は、2つの石の間(約50センチ)を清流が流れている。万葉人は古道から川に降り、〝飛び越え石〟を渡って、紀州・和歌浦、牟婁の地へ旅したという。
市内北部で宅造開発が続いていた20数年前、この〝飛び越え石〟をこよなく愛した万葉学者で大阪大学名誉教授・犬養孝さん(故人)は、「この歴史的な〝飛び越え石〟周辺は、絶対、開発させてはならない」と強調。この意志を受けて「橋本・万葉の会」が平成5年(1993)、第1回「万葉まつり」を開催したところ、約2000人もの市民が参加し、「開発させない」と誓った。
以来、同会は周辺に次々と万葉歌碑を建立。真土区は野小屋を改造して、〝和・様式トイレ&休憩所〟を設け、田畑では生ごみ堆肥を使って、春は菜の花、夏は蓮(はす)の花、秋はコスモス、冬は葉牡丹(はぼたん)などを咲かせ、行政も荒廃していた落合川の竹藪を整備した。
さらに真土区は今秋から、川の畔(ほとり)にある10数本の富有柿(ふゆうがき)の木を活用。観光客には、自由に柿をもぎ取り、食べてもらうことにし、中谷さんが丁寧に剪定作業などを行っている。
また、マイカーで訪れた場合、土曜と日曜日に限り、地元の隅田クラブ(訪問介護)の協力で同クラブ駐車場を利用できる。しかし、普段は駐車場がないので、真土区では、国道24号線から進入路を建設、田畑を埋め立てて駐車場を設けることにした。
中谷さんは「古き良き時代の、万葉の里の環境を残し、多くの方々に遊びにきていただきたい」と、柿の木の剪定や花の栽培作業などに働いていた。
写真(上)は富有柿の木の剪定作業をする中谷さん。写真(中)は万葉人が往来した〝飛び越え石〟=右は中谷さん、左は「橋本・万葉の会」副会長・奥村浩章さん。写真下中)は駐車場を設けることになった真土・万葉の里。

更新日:2014年1月26日 日曜日 00:08

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